【wrwrd】眠り姫は聞きたい【学パロ】 (ページ6)

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林檎の味を知らないあの子ページ6

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syp「随分ロボロさんのこと気に入ったみたいやね」

『おー？…せやねぇ。いい人紹介してくれてありがと〜』

syp「あのさ紹介しといてなんだけど、あんまからかわないでやってくださいよ」

『…別にからかったつもりは無いよ。これまでも、これからも私は本音しか伝えない』

syp「やけども人って好意を向けられたらおのずとその人のこと好きになってくるやん。返すことの無い好意を向けるのはそろそろ止めとけよ。相手も傷つくし、自分も傷つく」

『姫なんて皮肉なあだ名つけられるし？』

syp「A」

『…努力する』

syp「頑張れ」

…今どき小学生ですら分かる感情が、私は分からない。

rb「なぁ、Aさんってなんで眠り姫なん？」

sha「なんや、まだショッピに聞いとらんかったのか？」

rb「タイミング合わんねん。勿体ぶらずに教えろよ」

sha「…ま、ええか！出回ってる話だから尾ひれ付いてると思うけどなー？」

rb「ええよ、別に」

sha「別にお前が最初の被害者じゃないわけ」

rb「どゆこと？」

sha「まーまーまー黙って聞けよ。眠り姫なんて大層な名前で呼ばれるようになった事の発端はあの子の顔と行動に惑わされた男女、計7人の悪意から始まるやけど、なんと7人全員告白からの玉砕！断り文句は決まって『貴方の声が好きなのであって、貴方自身のことは別に好きではない』ってバッサリ！」

rb「お、おぉ…あの子そんなバッサリしたこといいよるんやな？」

sha「らしいで？で、振られたやつがお姫様は子どもだから恋なんて分からないって言い出して、そこに学校でも眠ってばっかりやから姫に足して【眠り姫】っていう皮肉なあだ名で噂になったんやけど」

rb「けど…？」

sha「つけたやつは皮肉でつけたつもりなんやろうけど…あの子、見た目はガチ姫じゃん？噂が出回って野次馬しに行ったやつらは大抵顔の良さで近づかず遠巻きに見て、からかわないで帰るんやと」

rb「リアル顔面宝具やん。つっよぉ」

sha「まぁ、7人の気持ちもわかるけどな。この前、お前のことめっちゃ褒めてたの見たし、自分のことが好きだから取っかかりに録音させてくれってインパクトのあること言って来たのかなって考えるのもさ」

rb「だからこの前惚れんなよって言うとったんか」

sha「そ！あの子はお前の声が好きなのであって、お前のことは微塵も好きな訳では無いただの変なやつやからな。勘違いすんなよ童貞。」

rb「…一言多いねん！！」