褒め殺し ページ5
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昼休みはご飯を促すことで煙に巻くことが出来たが、放課後捕まってしまうと振り切ることが難しそうなので今日はまっすぐ家に帰ると決めた。…の、だが…
rb「僕はなんで捕まっているんですかね?」
sha「しらばっくれんな。お前帰る気やろ!」
rb「当たり前やろ!?はよ帰らんとあの暴走少女が来るやん!」
zm「ふーん!面白そうなことには全力で乗っかっていくぜ!」
ut「お前を餌に美少女と仲良うしたい」
rb「クソ野郎共がよぉ!!」
『どうもー先程ぶりです。…なんか楽しそうですね』
rb「どこがや!」
『複数人でわちゃわちゃしてるのがですかね?私、わちゃつくほど仲のいい友達いないので』
rb「唐突に辛いことカミングアウトするやん…」
sha「あれ、ショッピとチーノは友達じゃないん?」
『ショッピは基本ベタベタすんの好きじゃなさそうだし、知野君はまだ友達の友達感があるからわちゃつくのはちょっと…』
ut「俺にはいつでもくっついてくれてええで」
『名前すら知らない人にくっつくのはちょっと…』
ut「あぁ、えー左からシャオロン、ゾムそして私、スーパースター鬱です。以後お見知りおきを」
『ご丁寧にありがとうございます〜。で、天乃先輩。早速ですが500円で朗読を録画させてください』
ちっ、このまま静かにしてよう思っとったのに…さすがに忘れてはくれなかったか
rb「そこまで俺にこだわらなくてもええんとちゃう?チーノはお気に召さんかったみたいやけど、こいつらはどうよ?なかなかいい声揃いだと思うよ?」
『そうですね御三方もとても耳触りがいいと思います』
rb「おお!なら…」
『でも、私はあなたが良いと言ったはずですが』
rb「…っだからさぁ!なんなん!?ストレートすぎん!?言われてるこっちの方が恥ずいんやけど!?」
『具体的に言うとまず、滑舌が良く一音一音が聞き取りやすい。声の質に角がなくて和音に近いから耳触りが良い。次に録音だから意識してくれてたのかもしれないですけど、ゆっくり朗読してくれたのでとても安らぎながら聞けました。思わずうっとりです。そしてさらにイントネーションが…』
rb「す…ストップ!ストップ!もういい!わかったから!やめてぇ!!」
『あと5つほどはありますけど〜…』
rb「僕の負けです。堪忍して下さい…」
『じゃあ!』
ずいっと少女が教科書を差し出す。白い肌が赤く染まるのを見るのはなぜだか気分が良い。ご期待に添えるよう深く、深く息を吸う…
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作者名:鰻谷 | 作成日時:2023年11月11日 6時