【wrwrd】眠り姫は聞きたい【学パロ】 (ページ1)

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最近噂の眠り姫ページ1

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syp「うちのクラスの眠り姫を見に行きませんか？」

春とはいえ、まだ肌寒い新学期そうそう真新しい制服に身を包んだ中学からの後輩がそう言った。
後輩のくせにすでに俺より背が高く、顔も良ければ声も良いなんて高スペックな男がメルヘンなことを言い出したので俺は眉をひそめた。

rb「ショッピ君、俺の事馬鹿にしてる？」

syp「んなわけないじゃないですか〜嫌だなぁロボロさん。可愛い後輩のこと疑ってかかるなんて〜！」

rb「強めに殴っていい？」

syp「すいません、すいません。でも最初の話は馬鹿にしたわけでもなければ嘘でもないっすよ」

rb「眠り姫って…なんの隠語なん？」

syp「まぁ着いてきてくださいよ。おいおい説明するんで。まずは姫を見るのが先です」

rb「まぁ、ええけど…」

幸か不幸か今日の放課後は委員会の当番では無いし後輩に付き合ってあげるのも良い先輩の証であろう。他で勝てない分、心の広さで先輩風を吹かすのだ。

syp「あれが眠り姫っす。起こすんでちょっと待ってください」

1年の教室着くなりショッピ君は教室に入って行ってしまった。扉越しに覗いてみると色素の薄い髪の女子が机につっぷしていた。
放課後に家に帰らず、学校で寝ているなんて変人なのではないか？一体全体なにゆえ俺にあの女子を見せようなんて突拍子の無いことを思いついたのだろうあの後輩は…
なんて考えていると目の前にまでショッピ君が来ていた。

syp「お待たせしましたね。彼女が最近噂の眠り姫っす」

『えー…噂なの？私…』

syp「せやぞ。こちら俺の中学からの先輩。Aの条件ぴったしな人やから！」

『期待大』

rb「えーっとぉ？話が見えてこないんやけど？」

『…！ショッピ！』

syp「な？言うた通りやろ？」

『うん！恩に着る！』

syp「そういう事やから俺は失礼させてもらいます。あとは頼みます。ロボロさん！」

rb「まてまてまて、全然わからへん！おい、ショッピ!!」

するりと俺の横を通り抜け走り去っていった。どーすんだこれ。

『叫んだ声も理想的…でもこれはちょっと睡眠向けではないかなぁ』

rb「あの、俺あいつに、ようわからんで連れてこられたんで今日はこの辺でお開きにしませんかねぇ…？」

『いえ、大丈夫です。ショッピが居なくても進められるので』

rb「あっ、そう…」

『単刀直入にいいます。撮らせて下さい！』

rb「な、なにを！？」

『貴方の声を！！』

下校を告げるチャイムが、青春を告げる音に聞こえた。