母味が強い ページ8
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パティ「綺麗な黒髪ね。私はもう上から下まで真っ白になっちまったから、羨ましいよ」
髪が邪魔にならないようにとパティさんがゆっくり私の髪を結ってくれている。時たま首に手が当たってくすぐったい。というか、なんか気恥しい…この歳にもなって年上の人に髪を結ってもらうことがあるとはおもわなかった。
ふわっと香る柑橘系の匂いがまた落ち着く……これはオレンジの香りだろうか
『パティさん、なんかいい香りがしますね香水とかですか？』
普段、香水などを使ったことがなかったけど心機一転もした事だし身だしなみに気を使うのもいいかもしれない
パティ「あぁ、一介の使用人はあまり強い香りをさせては行けないから香水じゃなくてハンドクリームだよ。今日はもう水仕事とか食器拭きとかが終わってるからね。この歳じゃ手の手入れはかかしちゃいけない、すぐ枯れ枝みたいになっちゃうからね！あははは！！」
『ふふふw充分綺麗な手ですよ』
パティ「ありがとう！Aちゃんは…あら」
パティさんが目を丸くして私の手を見る。私の手は年頃の女の子の割には手入れされていなくあかぎれがあり、乾燥したカサカサとした手をしていた。働いて家に帰ってからハンドクリームを塗るというのがなかなか習慣化せず、塗るというだけなのに面倒くさがって手入れを疎かにしていた
『あはははは…だいぶ手入れをサボっていたので、お恥ずかしい限りです…』
パティ「駄目だよーここは手は目に入りやすい仕事だからね、食事を作る当番とかじゃなかったら軽い匂い付きでもここは許可されてるからちゃんとハンドクリーム塗りなさい」
私に言い聞かせるように言うのと同時に私の手にハンドクリームを塗り込んでくれるパティさん。なんだろうこの感じ…年下の子に母性を感じるのはバブみって言うけど、年上の人に母性を感じるのはなんというんだろ？母味？
制服に身を包み髪をまとめた鏡に映る私はすっかりここの使用人だった。制服を着ることによって背筋が伸びる気もする。
パティ「うんうん！よく似合ってるよ！さ、次は城の案内をするからはぐれず付いて来てね」
『はい！お願いします！！』
パティ「ついでにここの幹部様にあったら挨拶も兼ねて自己紹介するんだよ。基本いい人達だからリラックスしてね」
『……はいっ！』
パティさんそりゃ無理ですよ大なり小なり緊張はします！！
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鰻谷(プロフ) - もちもちのワイ氏さん» うわー！ありがとうございます！私自身、この小説をどういう話にしようか迷いながら書いているので感想をもらったらとても嬉しく拝見させていただいています。急に主人公と仲良くなりすぎないよう、かと言って距離感が離れすぎないよう注意しながら書いてます笑 (2020年12月2日 14時) (
レス) id: 71a90d328b (このIDを非表示/違反報告)
もちもちのワイ氏(プロフ) - コメント失礼します！面白いですね！更新頑張ってください (2020年12月1日 18時) (レス) id: 9dda80ef47 (このIDを非表示/違反報告)
鰻谷(プロフ) - チョコ狐さん» ひょえ…作者はご覧の通りガバガバです…探せばいっぱいこういうの出てくるかもです。教えてくださりありがとうございます！なおします！！ (2020年10月28日 17時) (レス) id: d5acdae17c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ狐 - あれ？危機一髪のところの最後らへんの『気にしないでくださいね！』が『気しにないでくださいね！』になってません？間違いだったらごめんなさい。あと、めちゃめちゃ好きなんで更新頑張ってください！応援してます！ (2020年10月28日 16時) (レス) id: fa7ecfc75a (このIDを非表示/違反報告)
鰻谷(プロフ) - クレアさん» コメントありがとうございます！趣味でやっている小説なので気にしないでください！ (2020年10月27日 19時) (レス) id: 71a90d328b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鰻谷 | 作成日時：2020年10月19日 2時
