SS 2nd -YF/YKK/MT- (ページ3)

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太輔くんの受難（Y←F）ページ3

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※コメディタッチですw

F

「太輔ぇ～」
仕事終わりにオレのわた♡に甘えた声で呼ばれて上機嫌で振り返った。

「なに？なに？」

「あのね今日…太輔ん家行っていい？」

「えっ？いいよっ！もちろん！」

渉からそんなお願いされることなんて滅多になくて二つ返事でオッケーした。

「あ、じゃあごはんどっか食べに行く？」

ウキウキしながらそう言うとチラッと腕時計を見た渉が「んーそれだと間に合わない…」ってボソッと呟いた。

ん？

「太輔ん家で食べよ？俺作るし」

わたの手料理！嬉しすぎる！

「わかった！じゃ、帰ろう！今すぐ帰ろう！」

帰り道で食材買い込んで…あ、一緒にスーパーとかちょっと新婚さんっぽい？…とか思いながらオレの家に帰ると渉が猛スピードで料理を作りあげた。

「いっただきまーす」

美味しそうな湯気を立てるトロトロの親子丼
すっげぇ美味しい！
もう今すぐお嫁に来てっ！

なんて脳内でエプロン姿の渉を想像してたら料理を作る以上の猛スピードで食事を終えた渉が「テレビ付けていい？」って聞いてくるからどうぞって答えたらテレビの前のソファーの上に正座してクッション抱えて画面観てる。
わたってスタイル良いから正座するとちんまくて可愛いなぁなんて思いながら隣に座った。

「わっ始まった！」

テレビから流れ始めたのは渉の仲の良い某先輩のドラマ

「キタキタキターー！」

『野ブタパワー注入！！』

「うわっ！可愛い！」

『バイバイセコー』

「修二だっ！修二だっ！カッコ良い！可愛いっ！」

…
……
………

「はぁー終わった！じゃ、俺帰んね！」

「は？」

ドラマの間、オレのこと完全放置してクッション抱き締めてキャッキャした挙句このセリフ

「あー早くテレビ買わなきゃなぁ」

そう言えば渉ん家テレビ壊れてそのまんまとか言ってたっけ…
ハッ！まさか…

「あ、もしもし？うん、観たっ！超懐かしかったよ～うん…うん…」

再びオレのことを放置してさっきまでテレビの向こうに映っていた某先輩だと思われる相手との電話に夢中な渉

「え？だってぇ～…今から？うん、行く！行く～♪かずにぃの手料理食べたいっ！」

なにその甘えた感じ…すっげぇムカつくんですけど
ってか今ごはん食べたばっかじゃん

イラッとしてるオレにお構い無しで電話を終えた渉

「じゃ、ありがとね～バイバイセコー☆」

そう言ってあっという間に渉は帰って行った

ハッ？なに？
オレって渉にとって何なワケ？

END

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