雨霽 ページ30
赤side
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身体の痛みで目を覚ますと
そこは見慣れた部屋ではなく
テツの家のリビング
そういえば、昨夜は泊まったんだった
やはりソファで寝るのは良くないな
バキバキに固まった首と肩を解しながら
テツの部屋のドアを開けると
猫の様に小さく丸まって眠る
彼の姿が目に入った
額に手を当てると
熱は下がっていて
ひとまず安心する
リビングに戻り
朝食を作ろうと
キッチンを漁るが
乾麺しか見当たらず
朝から味噌ラーメンは
そこそこに重たいが
テツを一人にして
材料を買いに行くよりかは
マシだろうと、お湯を温め始める
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好きなバンドの曲を口ずさみながら
食器を探していると
俺を呼ぶ声が聞こえた
声の主は手探りでリビングのソファへ
向かってきているところだった
赤「おはようテツ」
緑「おはよう」
スンスン、と鼻を鳴らした彼は
微妙な表情を浮かべる
緑「朝からラーメン？」
予想していた通りの反応に思わず吹き出す
緑「…一応俺病人なんやけど」
赤「もう熱下がってるやろ、平気平気」
緑「何それ」
赤「まぁまぁ、アリっちゃアリやろ？」
彼の肩に手を置きテーブルへと導く
二人向かい合うように座り
手を合わせる
緑「うまっ、」
美味しさに緩む口元を
必死に隠そうとするテツに
笑みがこぼれる
昨日まで降り続いていた雨も止み
窓の外からは、優しい陽の光が射し込んでいた
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ゆ(プロフ) - phase1から大好きな作品です、好きすぎて永遠に終わらないでほしいくらいです(T_T)展開がいつも読めないので、新しい話を読むたびにドキドキしています。これからも更新を楽しみにしております！ (2021年1月26日 21時) (
レス) id: c2197c2c66 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - 肋骨裂いて開いて心臓おさまえないとおれないくらいきゅーきゅー鳴っています大好きな世界観 (2021年1月23日 12時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2021年1月6日 11時
