土砂降り ページ27
緑side
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昨夜から降り続く強い雨は
窓を強く叩いている
ベッドの中で身体を丸め
時間が過ぎるのを待つ
唇に触れれば
数日前の出来事が
浮上してきて
顔が熱を持つのを感じた
少しした後、聞き慣れた着信音が鳴り響く
緑「もしもし」
青「もしもしテツ？」
心配性な兄は
たかが二日間の出張でも
俺が一人になるのを嫌がる
青「何かあったら、必ず」
緑「連絡やろ？分かってる」
電話を切り、冷蔵庫へと向かう
中を探ってみるが
こういう時に限って何も無い
外に出れば
冷たい雨と風が
身体の熱を奪っていく
早く済ませようと
気持ち早歩きで
スーパーへと歩き出す
角を曲がった其の時
耳に刺さるブレーキ音
身体は地面へと叩きつけられ
ジンジンと痛む
舌打ちが聞こえ
嫌でも思い出す
俺は、社会にとっては
邪魔でしかない存在であると
・
・
・
土砂降りの中
無意識に携帯を耳に当てる
三コール目で繋がる電話
相手の声が聞こえるよりも前に
俺は口を開いていた
緑「会いたいっ、」
赤「…すぐ行く」
切れた電話を片手に
寒さに震える身体を抱いて
彼が来るのを待った
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ゆ(プロフ) - phase1から大好きな作品です、好きすぎて永遠に終わらないでほしいくらいです(T_T)展開がいつも読めないので、新しい話を読むたびにドキドキしています。これからも更新を楽しみにしております！ (2021年1月26日 21時) (
レス) id: c2197c2c66 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - 肋骨裂いて開いて心臓おさまえないとおれないくらいきゅーきゅー鳴っています大好きな世界観 (2021年1月23日 12時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2021年1月6日 11時
