翠雨 ページ21
赤side
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いつもの如く、インターホンを鳴らせば
眠そうな目をした
静馬さんが顔を出す
青「今支度してるから、ちょっと待ってな」
赤「はい」
いつもなら、扉の向こうに消えるはずの彼は
今日は何かを考えている様な表情を浮かべた
数十秒の沈黙
赤「…静馬さん？」
青「あぁ、ごめんな」
そう言って彼は大きな欠伸をした
何だ、眠いだけか
そんな事を思っているうちに
支度を終えたテツが扉の向こうから
ちょこんと顔を出した
緑「おはよ、」
赤「おはよう」
いつも通り、彼を助手席に座らせ
ドアを閉じれば
静馬さんが近づいて来た
青「太陽くん」
赤「はい？」
青「テツの事、宜しくな」
普段、こんな事を言われた事がないから
改まって言われるとなんだか小恥ずかしい
赤「はい」
青「最近テツ、君の話しかせえへんのや」
赤「え、」
青「ほんまに土曜日を楽しみにしとるからさ、
せやから、ありがとう言わせてもらいたくて」
赤「そんな、僕の方こそ
テツくんのおかげで、」
緑「ねぇ、まだ？」
肝心な所を言う前に
痺れを切らした弟くんが口を挟む
青「っはは、ごめんなぁ」
行ってらっしゃい、と笑う静馬さんは
テツのお兄さんと言うだけあって
やはり、どことなく似ていた
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ゆ(プロフ) - phase1から大好きな作品です、好きすぎて永遠に終わらないでほしいくらいです(T_T)展開がいつも読めないので、新しい話を読むたびにドキドキしています。これからも更新を楽しみにしております！ (2021年1月26日 21時) (
レス) id: c2197c2c66 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - 肋骨裂いて開いて心臓おさまえないとおれないくらいきゅーきゅー鳴っています大好きな世界観 (2021年1月23日 12時) (レス) id: dfb5502df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2021年1月6日 11時
