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それから神山くんとマンション内で会うことはなかった。
お隣さんといっても偶然会うなんてそんなにしょっちゅうあることじゃないし、このまま会わなくなれば神山くんがお隣さんということも忘れるんじゃないか。
そんなことを考えながら自宅への帰り道、電車に乗っていた。
窓の外を眺めていると、突然窓をポタッ…と濡らすものが。
その音は、ポタ、ポタ、ポタポタ…と徐々に間隔を埋めていき、立派な雨になった。
うわー、最悪。
傘、持ってないのに。
駅に着くまでに止むといいけど。
そんな淡い期待はいとも簡単に打ち砕かれ、駅に着くと雨はザーッという水音で街行く人々を困らせていた。
あーあ。
これじゃあ走って帰るのも難しいな。
かといってこれの為にわざわざ傘を買うというのも癪だ。
少し駅で雨宿りして止まなかったら買って帰ろう。
15分間ほど、携帯をいじりながらその場で落ちる水を眺めていたが、やはり止む気配すらない。
諦めて傘を買いに駅と隣接するコンビニに向かう為、体を動かそうとしたそのとき。
「…傘、ないんですか？」
横から突然人の声がした。
テレビやコンサートで聞き慣れた関西のイントネーション。
ハッとそちらを見ると、そこに立っているのは、自分が住むマンションのお隣さんだった。
頭の中は大パニックで冷静さを保つのに必死になったけれど、無理な話でさすがにこの動揺は神山くんにバレただろう。
「突然すみません。同じマンションやし…これ、入っていきます？」
神山くんが、私がお隣さんだということを覚えていた。
それだけでかなりヤバくて、熱いものが込み上げてくる。
神山くんと相合傘？
なんていうイベントなんだろう。
私はわけも分からずただコクコクと頷いていた。
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Miyu - こちらの作品読ませていただきました!!とてもとても面白くて本当に素晴らし作品だと思いました!!出来れば続編が見たいです!!お願いします!!!! (2017年8月4日 1時) (
レス) id: 099bfa011a (このIDを非表示/違反報告)
ミユ - このような素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます!! めちゃくちゃドキドキしました！ 続編みたいです!! (2017年3月11日 23時) (レス) id: 76c9e46811 (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴(プロフ) - このお話すごく好きです！続編みたいです！ (2016年5月23日 19時) (レス) id: 15376b9e02 (このIDを非表示/違反報告)
もんち。 - 初めまして!!完結おめでとうございます!!続編みてみたいです…!!神ちゃん大好きすぎてヤバいです(＞∀＜。) (2016年2月18日 21時) (レス) id: 07b3b73113 (このIDを非表示/違反報告)
かろてん - 感情移入しすぎて面白くてきゅんきゅんして一気読みしました！！久しぶりに素敵な作品に出会えた気がします。 (2016年2月18日 18時) (レス) id: 1b3b63028e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れみ
| 作成日時：2016年2月5日 1時
