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「それから、どの会場でもずっとAちゃんのこと探してた。俺の団扇持って、この会場のどこかにおらんかなって」
胸の中に、じんわりと温かいものが広がる。
あ、やば。泣きそうかも。
「そしたら、ほんまに見つけてんで？来てたやろ？コンサート」
トロッコで神山くんが来たとき。
私はただ焦って、目が合ったんじゃないか、そんな風に思っていたけど、本当に目が合ってたんだね。
「あの広い会場でAちゃんを見つけられて、ほんまに運命やって思った。アホやと思われるかもしらんけど、本気でそう思ってん」
堪えきれなくなった涙が、またこぼれ落ちていく。
そして、私の涙を指で拭いながら言葉を続ける神山くん。
「なんか自分でもどうしたって思うくらい警戒せんかった。Aちゃんが俺のファンやって分かってんのに、この子は平気やって謎の自信があって」
「うう…」
神山くんは。グズグズと鼻をすする私を見て、“もー可愛いわー”と笑う。
「実際探ったりしなかったやろ？一緒にいてあそこまで俺のファンやって隠せるのはほんますごいで！ある意味才能！」
「いや…いつもどれだけドキドキしてたと思ってるんですか…」
私が下を向いてそう呟くと、神山くんは“ふ〜ん”と意味ありげな声を出した。
俯いていた私の視界に映った神山くんの綺麗な指。
私の顎に添えられて、優しく前を向かされる。
その一連の動きがスローモーションのように感じたのに、何が起きているのか分からない私。
次の瞬間、神山くんの唇は私のそれに重なっていた。
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Miyu - こちらの作品読ませていただきました!!とてもとても面白くて本当に素晴らし作品だと思いました!!出来れば続編が見たいです!!お願いします!!!! (2017年8月4日 1時) (
レス) id: 099bfa011a (このIDを非表示/違反報告)
ミユ - このような素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます!! めちゃくちゃドキドキしました！ 続編みたいです!! (2017年3月11日 23時) (レス) id: 76c9e46811 (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴(プロフ) - このお話すごく好きです！続編みたいです！ (2016年5月23日 19時) (レス) id: 15376b9e02 (このIDを非表示/違反報告)
もんち。 - 初めまして!!完結おめでとうございます!!続編みてみたいです…!!神ちゃん大好きすぎてヤバいです(＞∀＜。) (2016年2月18日 21時) (レス) id: 07b3b73113 (このIDを非表示/違反報告)
かろてん - 感情移入しすぎて面白くてきゅんきゅんして一気読みしました！！久しぶりに素敵な作品に出会えた気がします。 (2016年2月18日 18時) (レス) id: 1b3b63028e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れみ
| 作成日時：2016年2月5日 1時
