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「…え、帰るん？」
彼は、私をビックリさせる発言をするのが本当に得意だ。
私は挙動不審気味に神山くんと部屋の入口をあたふたと交互に見ていた。
「……えっと、」
「寂しいやん。もうちょっとおってよ。俺、体調崩すとめっちゃ寂しくなるタイプやねん」
ベッドからの上目遣い、紅潮した頬、更には熱のせいか少し潤んだ瞳でそんなことを言われて、断る鬼がいるだろうか？
いや、絶対にいない。
私は崩れるように、その場に再度腰をおろした。
「人にご飯作ってもらうのなんて久々かもしらん。めっちゃうまいで？お嫁さんになってほしいくらいやわ」
そんな発言サラッとされたら、今度は私が熱出ちゃうんですけど…。
そんな一語一句に喜んで、あとで馬鹿を見る日が来るのは目に見えてる。
でも、今だけは喜んだっていいよね？
きっと顔を赤らめているであろう私に気付いているのかいないのか、そのまま言葉を続ける神山くん。
「なんかな、ここ最近体調おかしいねん。普段、体動かすこと多いからなかなか辛くて」
体を動かす。
それはやはりコンサートやレッスンのことを言っているのだろうか。
普通だったらここで、“普段何されてるんですか？”くらいの質問をしてもおかしくないだろう。
でも、目の前の彼がそれに対してなんと答えるのか、それが怖くて聞き出せない。
すると神山くんは、スプーンを持つ手を止めて私の顔をまじまじと見つめた。
「…あの、この前さ、その、」
そこまで口を開いたとき、ベッドの上に無造作に置かれていた神山くんの携帯が鳴り響いた。
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Miyu - こちらの作品読ませていただきました!!とてもとても面白くて本当に素晴らし作品だと思いました!!出来れば続編が見たいです!!お願いします!!!! (2017年8月4日 1時) (
レス) id: 099bfa011a (このIDを非表示/違反報告)
ミユ - このような素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます!! めちゃくちゃドキドキしました！ 続編みたいです!! (2017年3月11日 23時) (レス) id: 76c9e46811 (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴(プロフ) - このお話すごく好きです！続編みたいです！ (2016年5月23日 19時) (レス) id: 15376b9e02 (このIDを非表示/違反報告)
もんち。 - 初めまして!!完結おめでとうございます!!続編みてみたいです…!!神ちゃん大好きすぎてヤバいです(＞∀＜。) (2016年2月18日 21時) (レス) id: 07b3b73113 (このIDを非表示/違反報告)
かろてん - 感情移入しすぎて面白くてきゅんきゅんして一気読みしました！！久しぶりに素敵な作品に出会えた気がします。 (2016年2月18日 18時) (レス) id: 1b3b63028e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れみ
| 作成日時：2016年2月5日 1時
