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そんな気持ちで迎えたコンサート当日。
いつも一緒にコンサートに行っている友達にも神山くんのことは話せず、逆に神山くんの話を自然と避けていた。
「なんかA、全然神ちゃんの話しないね。いつもはうざいくらいなのに」
「えっ？そう？そうかな〜」
危ない。
神山くんの話をしなさすぎるのも逆に不自然だったか。
会場に入ると、無意識に心臓がドキドキと大きな音を立てていた。
こんなに緊張しているのは初めてかもしれない。
しかも、あまり席はよくないと思っていたのに意外と近くをトロッコが通るみたいで、頭が真っ白になった。
ここで神山くんの視界に入ったら終わりだ。
こっちは回ってこなければいいんだけど…
こんなこと思うくらいだったらコンサートなんか来なきゃ良かったんだ。
ネガティブなことをグルグルと考えていたらコンサートが開演した。
割れるような声援。
私はステージに現れた神山くんの姿を視界にとらえると、なんとも言えない感覚に襲われた。
踊ってる、歌ってる。
…変なの。
変なの、なんて思うのがおかしいのは分かってるんだけど。
前まではこの神山くんが当たり前だったのに、こうしてコンサートをしている彼に違和感を感じるまでになるとは。
ついこの前、一緒に相合傘したんだよね。この人と。
ゴキブリ退治もしてくれて…あれを退治するときのシュールな神山くんを思い出して少し笑いそうになった。
カミちゃんって呼んでいいよ、と言ってくれた私のお隣さんだけど、彼は紛れもないアイドルだ。
これが彼の本当の姿。
マンションではお隣さん同士っていう関係でも、コンサート会場ではアイドルとファンだもんね。
こうなると、神山くんはやっぱり遠い。
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Miyu - こちらの作品読ませていただきました!!とてもとても面白くて本当に素晴らし作品だと思いました!!出来れば続編が見たいです!!お願いします!!!! (2017年8月4日 1時) (
レス) id: 099bfa011a (このIDを非表示/違反報告)
ミユ - このような素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます!! めちゃくちゃドキドキしました！ 続編みたいです!! (2017年3月11日 23時) (レス) id: 76c9e46811 (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴(プロフ) - このお話すごく好きです！続編みたいです！ (2016年5月23日 19時) (レス) id: 15376b9e02 (このIDを非表示/違反報告)
もんち。 - 初めまして!!完結おめでとうございます!!続編みてみたいです…!!神ちゃん大好きすぎてヤバいです(＞∀＜。) (2016年2月18日 21時) (レス) id: 07b3b73113 (このIDを非表示/違反報告)
かろてん - 感情移入しすぎて面白くてきゅんきゅんして一気読みしました！！久しぶりに素敵な作品に出会えた気がします。 (2016年2月18日 18時) (レス) id: 1b3b63028e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れみ
| 作成日時：2016年2月5日 1時
