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こけてないし。ださくないし。ラウのせいだし。
「先生こそどうしたんですか」
「資料まとめてたら指切った。紙で」
「え、ださくない?指サックしないからじゃん」
「いや、指サックのがださいし。指サックの用途知ってる?お前。保護じゃないから」
「知ってます、それくらい!でもしてたら指先切らなかったでしょ?」
「仲良いね、ふたり」
「…そう?」
佐久間先生に大人しく絆創膏巻かれてる渡辺先生。
そっか、ここ同級生か。
おふたりの方が仲良いと思うけど。
「で?ほんとにこけたの?」
佐久間先生と渡辺先生に挟まれてベッドの上。
なに?この状況。
右向いてもイケメン、左向いてもイケメン。
心臓みっつくらい要るわ。
「めんどくさいから、簡潔に言うと、康二と下駄箱にラウールのせいで挟まってぶつけました」
「だっはは!やば!どいうこと?」
佐久間先生が横から補足してあげてるけど、まあ、そんなに大事かな?この話。
「え!じゃあ、お前Aの下着姿見たの?やば!」
「ちょ、何話してるんですか!」
「やばいね。合法じゃん」
「意味わかってる?翔太。普通に保険医としての仕事をしただけなの、俺は!」
「何色?待って、当てる」
当てんの好きだな。
名前も当てに来て大体間違えてるし。
「んー、青!」
「…残念でした」
「えー!まじ?青の顔してんじゃん!」
「青の顔ってなんですか」
「Aちゃん今日はピンクだったもんねえ?」
「…佐久間先生ちょっと黙って」
「ピンクなの?!上下おそろい?」
「え、そこ食いつくんですか?多感な女子生徒なんですけど、私」
ちなみにお揃いですけど、ってちゃんと答えるあたり、私めっちゃ偉い。
なんかここ一日、二日で渡辺先生の色んな顔みてるなあ。
そのうちパンクしそう。
「今度見せてね」
「見せるわけなくないですか?」
「翔太ふられてんじゃん!」
「そういう問題ではなく!あ、一コマ目終わった。戻りますね、私」
チャイム聞こえてきたし、康二に何も言わずさぼっちゃったから、早く戻らないと。
「はーい!お大事にね!」
「ありがとうございました」
鞄持って、制服直して、後にすると付いてくる渡辺先生。
「…見せませんよ」
「ちげえよ。俺も戻んの」
また大きな口開けて笑ってらっしゃる。
「あ!A〜!もどってこうへんし心配した!」
「お迎えじゃん」
渡辺先生は頭撫でて先に言っちゃった。
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さきち(プロフ) - ありがとうございます!早速見ます!! (2021年6月19日 17時) (レス) id: 7219e6f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
すぽんじ。(プロフ) - さきちさん» わざわざありがとうございます(;_;)続編と呼べるほどのあれではないですが、公開しましたのでお時間ある時にでも遊びにいらして下さい(´v`) (2021年6月19日 17時) (レス) id: 6bb89fce50 (このIDを非表示/違反報告)
さきち(プロフ) - そしたら、作者登録させて頂きます! (2021年6月18日 23時) (レス) id: 7219e6f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
すぽんじ。(プロフ) - さきちさん» そこまで言っていただけて嬉しいです(;_;)作者登録をしていただければ、通知が行くとは思うのですが、面倒でしたらここのレスで公開しました!と私からお伝えさせていただきますよ(・u・)! (2021年6月18日 12時) (レス) id: 6bb89fce50 (このIDを非表示/違反報告)
さきち(プロフ) - 続編承知しました!続編を早く知れるにはどのようにしておけばよろしいですか? (2021年6月18日 12時) (レス) id: 7219e6f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すぽんじ。 | 作成日時:2021年6月17日 20時