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「Aちゃん明日の夕方入れる?小西くんが遅れるらしいんだけど」
「大丈夫ですよ〜」
制服脱いでロッカーに預けてるとシフトの調整で声をかけられて。
今はレジに夜勤の先輩が入ってるからバックヤードに店長と二人。
「小西くん来るまでヘルプお願い」
「何時までですか?」
「19時には来れるって」
「じゃあ、2時間ですね。了解です!」
じゃ、お疲れ様でした、ってバイト先後にして。
真っ暗な夜道スマホ片手に歩いてく。
歩きスマホダメなんだけど、暗いし人通りもないし、怖いじゃん。
心做しか後ろから走ってくる人居るっぽいし。
ぜったい振り向いたらダメなやつ。
どうしよ、康二に迎えに来てって電話しようかな。
でも危ないし…どうしよ、って思ってたらガッて肩掴まれて。
人って驚きすぎた時まじで声出ないんだな、って手から落ちてくスマホ見ながら思った。
「うわ!ごめん!」
「え、?」
肩から離れた手と人影が落ちたスマホ拾ってくれて。
「割れてはない、っぽい、はい」
「あ、ありがとうございます」
「22時に終わるって言ってたから、迎えに来た」
「いや、なんで?」
渡辺先生がスウェット着て、心配そうに顔覗き込んでくる。
あんな驚かせ方しなくて良くない?
なんで?なんでここに居るの、まず。
「暗いし危ないじゃん」
「もう一年くらい通ってるんで…大丈夫ですけど。この一年で最強にびっくりしました」
「まじでごめん!なんか気になっちゃって。生徒を守るのも俺らの仕事だし」
「…それは校内での話じゃないですか」
スマホ受け取って、慣れた道歩いてると一緒に歩き出した渡辺先生。
送ってくれるのかな。一生徒のためにそこまでしちゃうの強くない?
「中田は部活とかしねえの」
「お、ちゃんと呼べましたねえ、すごい!」
「いや、お前俺の事舐めてんの?」
「舐めてはないです」
校内じゃ見せない顔見せられて。
いつもちょっと眠そうでだるそうで淡々としてるのに。
むっとしたり、にこにこしたり結構表情豊か。
「部活はー、まあ、やる気ないんで」
「康二は?カメラしてんでしょ。一緒に、とか」
「これ以上康二とばっか居たらまじで友達居なくなりそうなんで、私」
「確かに。ニコイチのイメージめっちゃあるわ」
「中学の時は陸上してましたけど」
「え!意外!運動できなさそう」
「めっちゃ失礼」
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さきち(プロフ) - ありがとうございます!早速見ます!! (2021年6月19日 17時) (レス) id: 7219e6f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
すぽんじ。(プロフ) - さきちさん» わざわざありがとうございます(;_;)続編と呼べるほどのあれではないですが、公開しましたのでお時間ある時にでも遊びにいらして下さい(´v`) (2021年6月19日 17時) (レス) id: 6bb89fce50 (このIDを非表示/違反報告)
さきち(プロフ) - そしたら、作者登録させて頂きます! (2021年6月18日 23時) (レス) id: 7219e6f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
すぽんじ。(プロフ) - さきちさん» そこまで言っていただけて嬉しいです(;_;)作者登録をしていただければ、通知が行くとは思うのですが、面倒でしたらここのレスで公開しました!と私からお伝えさせていただきますよ(・u・)! (2021年6月18日 12時) (レス) id: 6bb89fce50 (このIDを非表示/違反報告)
さきち(プロフ) - 続編承知しました!続編を早く知れるにはどのようにしておけばよろしいですか? (2021年6月18日 12時) (レス) id: 7219e6f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すぽんじ。 | 作成日時:2021年6月17日 20時