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「先輩いただきまーす!」
って都合のいい後輩たち。
「ごめんな?俺の分まで」
「さっきも言ったけど、岩本先生がポイントカードくれたから!まじで大丈夫!」
ここのタピオカ美味しいよね、とか、あそこのはイマイチ、とか。
女子高生みたいな会話を繰り広げて。
この3人と居ると目立つんだよなあ。
顔がいい、背が高い、面白い。
みんな好きじゃん?そういうひと。
康二だってこのふたりに挟まれるとあれだけど、ちっちゃくないってか普通に私からしたらおっきいし。
面白いし、優しいし。
この3人の中なら私は断然康二が好き。
「え?ありがとー!おれもすきー!」
「は?何が?」
「Aちゃんもしかしてツンデレなの?」
「いや、何の話?」
「この3人の中なら私は断然康二が好き。っていきなり言うから」
「ああ…心の声がただ漏れてた」
「ついにこの幼なじみという殻が破られるんやな…感慨深いなあ」
「何の話やねん!」
「鋭いねえ、ツッコミが!きれてる!」
康二は好きだけど、付き合うとかそんな漫画みたいなことないから。
多分、こういう展開、佐久間先生好きそう。
「あれ?誰かスマホ鳴ってない?」
目黒が言い出したから一斉に鞄の中に手突っ込んで。
「あ、私だ。電話っぽいからちょっと出てくる!鞄見てて!」
慌てて3人から離れた場所で電話を受けた。
「もしも、」
『お前どこいんの』
「え?なんでですか」
『コンビニ来たのにお前居ないし。後でっつったじゃん、俺』
「あー、今日シフトないです、私」
『は?』
「いや、は?って言われても。翔太くん勝手に行ったんじゃないですか。てか、ご飯買いに行ったなら私居るとか関係なくない?ですか?」
『関係あるの!で、どこいんの』
「康二たちとタピってる」
『は?ずるい』
「…タピオカ好きなんですか?また今度行きましょうね」
『シフト教えて。お前が居ない日に行くの嫌だし』
「人見知り?水金は基本的に居ないですよ」
『ちげえよ。はいはい。覚えとくわ。何時帰ってくる?』
ちらっと公園の時計見上げたらもう18時半。
飲み終わったら解散かな。
「多分19時くらいには家着いてるかな」
『ふうん。また連絡する』
一方的に怒って一方的に切られた電話。自由すぎかよ。
何度目かに送ってもらった時に交換した連絡先。
え、だめじゃない?と思ったけれど、外だから良いという謎理論で突破された。
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さきち(プロフ) - ありがとうございます!早速見ます!! (2021年6月19日 17時) (レス) id: 7219e6f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
すぽんじ。(プロフ) - さきちさん» わざわざありがとうございます(;_;)続編と呼べるほどのあれではないですが、公開しましたのでお時間ある時にでも遊びにいらして下さい(´v`) (2021年6月19日 17時) (レス) id: 6bb89fce50 (このIDを非表示/違反報告)
さきち(プロフ) - そしたら、作者登録させて頂きます! (2021年6月18日 23時) (レス) id: 7219e6f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
すぽんじ。(プロフ) - さきちさん» そこまで言っていただけて嬉しいです(;_;)作者登録をしていただければ、通知が行くとは思うのですが、面倒でしたらここのレスで公開しました!と私からお伝えさせていただきますよ(・u・)! (2021年6月18日 12時) (レス) id: 6bb89fce50 (このIDを非表示/違反報告)
さきち(プロフ) - 続編承知しました!続編を早く知れるにはどのようにしておけばよろしいですか? (2021年6月18日 12時) (レス) id: 7219e6f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すぽんじ。 | 作成日時:2021年6月17日 20時