Snow Moon (ページ42)

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桜舞う頃ページ42

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( ? said )

君に初めて会ったのはよく晴れた春の日だった。

何気なく歩いていれば見つけた桜が咲き誇るあの場所で、桜を見ていたら君がやって来たね。

舞い散る桜を見上げている君の姿に見惚れていた。

何日かしても君は頭から離れなかった。

俗に言う一目惚れだったのかもしれない。

それから月日は流れ今、君とこうしてグループで活躍している。

君に再開した時は驚きが止まらなかった。

桜の子だ。あの日の子だ。

あの頃より大人っぽくなっているけれど間違いない。

桜の子はAだったんだ。

嬉しくて、でもそれと同時にああ、まだ君が心の中にいたんだ。

なんて自分の長過ぎるこの想いに苦笑いが溢れた。

いつかこの事を君に打ち明けたら、君はどんな顔をするかな。

君と俺の立場を考えたらきっと言ってはいけない言葉。

きっと、開けてはいけないパンドラの箱。

いつか、この想いが消化されたその時にこっそり何かで君に伝えようかな。

あの日、俺は君を初めて見たんだよ。

恋をしたんだよ。って。

ねえ、A。

もうすぐ、君に恋をした春が来るよ。

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