同窓会 ページ3
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高校を卒業して大学2年の冬。高3の時のクラスの中心だった子から忘年会を兼ねた同窓会のお誘いの連絡が来た。当時のクラスはそれなりに楽しかったし、仲が良かった友人とも帰省する度に会っている。その友人も来ると言うので参加する事にした。理由はそれだけではなく、県外の大学へ進学し若干ホームシックになっていた私にとってそのお誘いは嬉しいものだった。
＊
「いらっしゃいませー」
「すみません、19時で予約している者なんですか…」
「ありがとうございます！奥の部屋へどうぞー」
予約された居酒屋はどの個室も賑わっており、予約した子の名前を店員さんに告げ、奥にある大人数用の部屋へと案内された。なんとなくヒールを履きたい気分だったので買ったばかりのそれを履いてきたのだが、若干靴擦れを起こしたようだ。脱いで解放されたのは嬉しいが、帰りの大変さが思いやられる。やらかした。
大部屋と廊下を仕切る障子を開けると、見知った面々が揃っていた。
「あー！Aちゃん！久しぶりー！！」
「うっそ植木さん？大人びた〜」
「Aちゃんこっちこっち〜」
「みんな久しぶりー。あんま変わらないね」
在学中仲が良かった友人に手招かれ、隣の座布団に腰を下ろす。足下は掘り炬燵になっており、靴擦れで痛む足を危惧していたがその心配はなかったようだ。友人からドリンクメニューの表を受け取り、種類豊富なお酒のページを開きつつ周りを見渡す。高校を卒業しもうすぐ2年になるが、この期間会わなかっただけで変わった(いや垢抜けたと言うべきか)人もいて、名前を思い出すのに時間がかかりそうだと思わず苦笑を浮かべた。
「植木さん来てくれてありがとー！県外の大学に行ったって聞いたから誘って大丈夫か心配だったんだよ」
「平気平気。誘ってくれてありがとう」
「あとは自転車部の2人だね。そろそろ最初の一杯決めちゃおっか！」
「あの2人はどうせビールだろ」
「生の人ー？」と主催の子がメニューを取り纏めつつ呼び鈴のボタンを押した。私はビールはあまり得意ではないが、カクテルだと来るのに時間がかかり申し訳なくなるので最初の一杯はみんなに便乗してビールを頼んだ。
「(そうか、もう飲める歳になった子が多いのか)」
(たかが2年、されど2年って感じだなぁ)
(あ、正確にはまだ2年じゃないか)
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渡邊(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。作成時の見落としでした。即対応致しました。 (2019年4月14日 23時) (
レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月14日 19時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2019年4月14日 19時
