同盟？ ページ9
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日に日に暑さが増し、気付けば夏が近付いていた。衣替えも済み、一見涼しげ…と言いたいところだが。
「いや、暑すぎでしょ死ぬの私?」
「そう簡単に死ぬわけないだろう?」
「冗談だよ、暑さのせいで頭おかしくなってんの。察して」
お天気お姉さんによると、暫く猛暑が続くのと、どうやらこの時期にこの猛暑はここ数年の最高気温を更新しているらしい。どおりで暑すぎると思った。クラスメイトの中にはボタンを多く外している生徒もいる。勿論、そんな輩に真田は黙っていない。
持参したうちわでパタパタ扇ぎ、少しでも暑さを軽減させようと頑張るが、生温い風を自分に吹き付けて気持ち良い訳がない。ないよりマシなので口に出しては言わないが。
「でももうすぐ体育でプールが始まるよね！早く泳ぎたい〜」
「ほぅ…、村木は泳ぐのが得意か?」
「得意ってわけじゃないけど、泳ぐのは好き!」
「村木さんの場合だと、運動全般好きなんじゃない?」
「そうかも！嫌いなスポーツって浮かばないな−」
なんて健康的なんだこの子は。こりゃ陸上部期待の星と言われているのも頷ける。陸上競技に強いからと言って水泳も出来るとは限らないが、なんか村木さんならスポーツという括りであればなんでも出来そう。
一方柳はどうなんだろうか。これも噂で聞いた話だが、男子テニス部の1年にとんでもなく強い3人がいるらしい。らしいというか、私の目の前にいるこの男はその1人だというのだ。一見文化部っぽいのに。私の周りは有名人だらけか。
「八神はどうなんだ?」
「え?」
「水泳!泳ぐの得意?」
「いや、別に…。泳げるけど得意ではないかな」
「柳君、Aちゃんこう言ってるけど絶対泳ぐの速いから。データちゃんと取ってね!」
「無論だ」
親指をグッと立てて柳に向ける村木さん。え、何君達その感じ?
「ちょっと、なんでそんな意気投合みたいな雰囲気出してるの」
「だってAちゃんのデータ欲しいんだもーん」
「なんで」
「Aちゃんが好きだから!」
「良かったな、八神」
「ええぇ…」
すっごく戸惑うんだけど。村木さんいつの間に私の事そんなに好きになったわけ？言い方が少し悪くなってしまったが、純粋にそれを思う。それから休み時間が終わり、みんな自分の席に戻り始める。村木さんは自分の席に戻り、柳も自分の席についた。
「言っておくが、俺がお前のデータを集めているのはちゃんと理由がある」
「理由?」
「まだ秘密だがな」
「何それ」
(くそぅ、不公平だ)
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かるぴん(プロフ) - とっても面白くて一気に読みました。続きが気になりすぎて仕方ないです！お時間のあるときに更新してくださると嬉しいです。お体に気をつけてください。 (2021年2月22日 5時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
otohsun08050054(プロフ) - とっても面白かったです。続きが気になります。更新頑張って下さいね。 (2020年7月28日 10時) (レス) id: 736f999e12 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きはまだですか？ (2020年2月13日 5時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - 美空さん» コメントありがとうございます！夢主の事気に入っていただけて嬉しいです(´ｰ｀*)今後も楽しんでいただければ幸いです！ (2018年4月25日 7時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！夢主の性格好きです(^-^) (2018年4月24日 22時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2018年2月6日 22時
