推理力が足りない ページ16
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前回(厳密に言うと前々回)までのあらすじ。今日はお客さんが沢山です。以上。
「マジで仁王がいやがる…噂は本当だったのか…」
「え？噂？」
テニス部の中で恐らく常識人な立ち位置であろうジャッカル君から不穏な言葉が出てきた。噂…とは？私は何も知らないぞ。元々噂に疎い方だから私が知らないだけかもしれないけど。
「なぁ仁王、突然だけどなんで八神と飯食ってんだ？」
「プリッ…随分無粋な事を聞くのぅ丸井。ジャッカルもか？」
「いや、俺は別に…まぁ気になってたっつーのは否定しねぇけど」
「私は噂の方が気になる」
「理由はおまん等には関係ない事じゃ。気にしなさんな」
おい無視すんなこっち見ろ畜生。仁王と丸井は若干睨み合ってて、ジャッカル君は無視された私を心配そうに見てくる。優しいジャッカル君。
「ま、お前はそう言ってっけど、もう理由の目星はついてんだぜ？」
「ほぅ…」
「おいブン太…まさか…」
「？」
なんか私だけ置いてかれているようだ。恐らく噂の渦中に私もいると思われるのに何故。そしてあのジャッカル君の焦り様は、それ程重大な事を丸井が言おうとしているという事か。仁王も真剣な表情で丸井の言葉を待つ。
「ズバリ！こいつから美味いモン貰ってんだろ！？それ以外考えられねぇ！！」
「…は？」
「ハズレじゃ丸いブタ」
もう何が何だかわかんないけど、取り敢えず丸井が見当外れな事を言ってるのは理解した。ジャッカル君も呆れて眉間を押さえている。あの仁王でさえも呆れた顔をしていたが、すぐに悪戯を仕掛ける前の顔に切り替わった。案外分かりやすい奴だ。つか聞き流してたけど、丸いブタってだいぶ酷い悪口だな。
「ブン太…それはお前じゃねぇんだがら有り得ないっつっただろ」
「いやでもよ…それ以外なくね？クラスメイトじゃない、幼なじみでもない、彼女でもない…なら食い物だろ？」
「まぁおかず集られるのは事実だけど…」
「お？何手作り弁当？へぇ〜美味そうじゃん！なんかくれよ」
「嫌だよ。もう食べ終わったんじゃないの？口の周りにパンのカスついてる」
「いーの、別腹に入れるから」
「それデザート食べる時に使うやつじゃないの？」
おかずを別腹に入れるってどういう事？初めて聞いたんだけど。ジャッカル君も呆れて笑う始末だ。
「……くくっ、バレてしまったんなら仕方ないのぅ」
「え？」
遂に隣の仁王が仕掛けてきた。あぁ、嫌な予感がする。
(絶対ややこしくするなこいつ)
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かるぴん(プロフ) - とっても面白くて一気に読みました。続きが気になりすぎて仕方ないです！お時間のあるときに更新してくださると嬉しいです。お体に気をつけてください。 (2021年2月22日 5時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
otohsun08050054(プロフ) - とっても面白かったです。続きが気になります。更新頑張って下さいね。 (2020年7月28日 10時) (レス) id: 736f999e12 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きはまだですか？ (2020年2月13日 5時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - 美空さん» コメントありがとうございます！夢主の事気に入っていただけて嬉しいです(´ｰ｀*)今後も楽しんでいただければ幸いです！ (2018年4月25日 7時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！夢主の性格好きです(^-^) (2018年4月24日 22時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2018年2月6日 22時
