常連さんと思わぬ訪問者 ページ14
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「お、今日はプールじゃったか」
「…なんでもういんの」
「お昼。待ってたナリ」
私の隣の席にどかっと座って待ってる銀髪の男。今日は焼きそばパンとヨーグルトを買ってきたようだ。
「あんたもっと食べれば？」
「昼はそこまで食う気せん。前も同じ事言ったじゃろ？忘れたか？」
「違う。心配なだけ」
昼は食う気しないとか言うけど、いつも私のおかずを狙うんだからこっちは気が気じゃない。上手く作れてちょっと昼を楽しみにしてた日もこいつにおかずを獲られてしまう。
「(またおかず獲られるのも嫌だし、こいつにはもっと食べてもらわないと)」
「心配…しとるんか？」
「そうだよ。だからもっと食いな」
「……」
少し考えるような素振りを見せ、あまり見た事のない穏やかな笑みを浮かべる。そんな顔もするんだ、あの妙に何かを企んでる笑い方しか出来ないのかと思ってた。それにしても今の会話のどこにそんな顔をするところがあったのだろうか。
「何笑ってんの？」
「…？笑っちょったか？」
「え、無自覚？」
「…はぁ〜、俺もまだまだじゃのぅ」
私の質問を綺麗に無視し、焼きそばパンを食べ始める。変にモヤモヤして終わってしまったが、きっとこの男は答える気がないのだろう。そこまで知りたい事でもなかったので、私も追求する事はしなかった。
その後の会話はいつもどおりの他愛ないものだった。この前サボった時はなんの授業だったのか、サボってる間何をしていたのか、あの先生はこんな秘密を持っているとか。意外に彼は話題を多く持っており、私が話を振らなくても会話は続く。黙っていても変に気まずくなる事もない。たまに悪戯されるのは非常に迷惑なのでやめてほしいが。
「それでな…」
「おい八神。お客さん」
「え？」
教室の扉の所からひょっこり顔を出したクラスメイトの男子から声がかかる。今日は委員会の当番じゃないから委員の人ではないと思うし…誰だろうか。
「よぉ」
「え…丸井？」
「俺もいるぜ」
「ジャッカル君…なんで？」
「………」
クラスメイトの横から教室に入って来たのは、さっき授業で会ったばかりの丸井と久々のジャッカル君だった。ここに来た理由が全くわからない。そしてクラスの女子からの視線が痛い。やめろ、こっちを見ないでくれ。
(視線で穴が開きそうだ…)
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かるぴん(プロフ) - とっても面白くて一気に読みました。続きが気になりすぎて仕方ないです！お時間のあるときに更新してくださると嬉しいです。お体に気をつけてください。 (2021年2月22日 5時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
otohsun08050054(プロフ) - とっても面白かったです。続きが気になります。更新頑張って下さいね。 (2020年7月28日 10時) (レス) id: 736f999e12 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きはまだですか？ (2020年2月13日 5時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - 美空さん» コメントありがとうございます！夢主の事気に入っていただけて嬉しいです(´ｰ｀*)今後も楽しんでいただければ幸いです！ (2018年4月25日 7時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！夢主の性格好きです(^-^) (2018年4月24日 22時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2018年2月6日 22時
