【鉄血】イノセントディストーション�掘撻哀譽ぅ坤▲ぅ鵝� ページ11
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「クランク二尉だけでなく特務三佐も奪おうとした罪深き子ども!!あぁ、きっといつかA一尉も俺から奪おうとするのだろう!!許せない!許せない許せない許せない!!!!奴等の命を持って償わせてみせる…!!!」
捲し立てるように怒りを連ねていくアインを、私はジッと見つめていた。彼はいつだって真面目で、犬かってくらい忠実で、純粋だ。だからこそ大切なものを失った時は、酷く脆く不安定になる。
原因はそれだけでなく、恐らく阿頼耶識の副作用か、と冷静に分析している自分もいた。モニターを見ると、警報が鳴る寸前のところまで来ていた。これが鳴ると技師達が集まり、強制的にグレイズをスリープモードにし不具合の点検に入る。それによってアインの意識も落ちる事になるだろう。
未だ怒りの言葉を吐き出す彼を落ち着かせるのは、いつも単純な事だった。
「アイン、私はここだ」
「っ……」
その一言で、モノアイの赤い光は徐々に落ち着きを取り戻し、モニターの表示も正常なものに戻った。通路の先端に乗り出し、アインの機体の足の部分に触れる。その感覚までアインに同調されているかはわからないが、彼に触れたかった。暫くそうしていると、次の仕事の時間が近づいていた。
「…そろそろ私は仕事に戻るよ」
「はい…。お時間を取らせて申し訳ございません」
「なんで謝るの。私は見舞いに来たの。貴女の上司じゃなくて、私自身の意思でね」
「…ありがとうございます」
「端末と繋げばいつでも話が出来る。ここに来れなくても部屋からでも話が出来るよ」
「そしたら毎日お話したいです」
「本当に図々しくなったね…。仕事の邪魔は駄目よ?」
「承知しております。俺はいつでも貴女からの通信を待ってます」
「忠犬め」
お互い小さく笑い合う。その光景の異様さを顧みず、ただ幸せそうに笑い合う。頭の痛みは治まる事はなかった。
(脳内にずっと残る)
(モニターで見た貴方の姿と)
("抱きしめたい"の一言)
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渡邊(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます！対応させていただきました。 (2018年3月20日 22時) (
レス) id: 92fda3aa32 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 二次創作ならオリジナルフラグ外して下さいね (2018年3月20日 21時) (レス) id: 3317a5c9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2017年7月5日 17時
