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恥じらいはない ページ6

*

「脱いだ服はこの籠に入れる。タオルはこの引き出しの中にあるから好きに使って…、寝巻は取り敢えず私ので我慢して。」
「ん…。」
「次に風呂。パッと見わからないものはある?」
「…こんなに小さい風呂初めて見た。」
「まぁ一人暮らしだし、こんくらいで充分。ちなみにシャワーとかはわかる?」
「あぁ。」
「これがシャンプー、こっちがリンス。シャンプーでリンスの順番に使って。これがボディソープ。シャワーはこのハンドルを捻ればお湯が出るから、こっちのハンドルで温度を調節する。わかった?」
「あぁ。」


風呂が沸くのを待ちながら洗面所、浴室のものを一通り説明し、取り敢えず入浴できる状況になった。意外にも彼の家にもシャワー等のものはあるらしく、説明に頭を悩ませる心配はなかった。どこまで文化が発展しているかイマイチ掴めないが、それより彼の物覚えの速さに感心した。元々記憶力や頭の回転が速い方なんだろう。

お湯はりが完了しメア君が入ったのを確認して、彼が着る寝巻を用意しに自室のタンスを漁る。服は問題ないと思うが、彼の身長は大体私の腰上辺りだった為、恐らく下は多少丈が余ると思われる。まぁそこは自分で折って合わせてもらおう。適当なTシャツとジャージのズボンを取り出し、洗面所に持っていく。籠に入れられた服を洗濯機に移し終え、さて…と自分の服も洗濯機に入れる。


ガラガラ…!

「湯加減どうだー?」
「わぁああああっ!!?」


私も入ろうとタオルで前を隠しながら浴室の戸を開けると、浴槽で寛いでいたメア君が大声を出しながら隅に縮こまった。なんだ、何故そんなに驚く?彼の大声が浴室内で反響し、より大きな音となって私の耳を刺激した。


「…っ。こらっ、風呂で大声出すな。ご近所迷惑になるだろうが。」
「な、なんでっアンタ、裸…!」
「なんでって、一緒に入るからだが?」
「だからっ!なんで一緒に…!?」
「君一応ここの風呂は初めてなんだし、わからない事があったらすぐ聞ける。あと、個人的な都合だが一緒に入れば光熱費とか少し抑えられるから効率が良い。」
「…っ、は、恥じらいとか、ないのかよ…。」
「君くらいの少年相手に恥じらいなんてないよ。」


メア君の言葉を他所に戸を閉め、お湯をかけてから彼がさっきまでいたスペースに浸かる。メア君も私が一緒に入る事に諦めがついたのが、小さく溜め息を零した。



(本音を言うと、私も一刻も早く風呂に入りたかった…)


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渡邊(プロフ) - 黒狐コハクさん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした…!応援ありがとうございます!ネタが尽きたらリクエスト募集も考えてますのでお気軽にどうぞ(´ー`*) (2017年10月13日 20時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - ((MOE.moena))さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした…!応援ありがとうございます!不定期更新にはなってしまいますが、どうぞ見てやって下さい(´ー`*) (2017年10月13日 20時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐コハク(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年7月24日 15時) (レス) id: 5ba6ab7e8b (このIDを非表示/違反報告)
((MOE.moena))(プロフ) - 面白すぎます!!更新楽しみにしてます!! (2017年7月21日 18時) (レス) id: 96d33f0c34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邊 | 作成日時:2017年1月13日 17時

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