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状況整理 ページ4

*


「ご馳走様。」
「ん…。」
「お口に合わなかったかな?」
「…食べられない事もない。」
「(不味くはなかったみたいだな)そりゃよかった。お皿寄越しな、片付けてくるから。」
「ん。」


決して会話がある和気藹々な食事ではなかったが、家で誰かと食事をするのが久々だったし、誰かに料理を振る舞うのも久々だったから少し変な感じがした。皿洗いをしながら少年の様子を見ると、最初より落ち着いてきたのか部屋の物をまじまじと見つめている。特にテレビ。他を見てはテレビ、他を見てはテレビを繰り返している。キッチンの方を見に来ても、テレビ程の関心はなかったようだ。

皿洗いも終わり、ソファに座り一息つく。少年を向かい側のソファへ座るよう促すとそれに応じた。


「飯も食べたし、君の名前を知りたい。なんて呼んだらいいかわからないし。」
「…人に名前を聞くなら、自分から名乗れよ…。」
「(こいつ…)君の言う通りだな。私は青葉A。さ、君の名は?」
「…メア・セレン・エル=フィリアザール。」
「…ごめん、もう一回言って?」
「メア・セレン・エル=フィリアザール。」
「…あぁ、うん、わかった。(覚えれねぇ……)」


そうか外国人だったのかそうかそうか。(現実逃避)


「…ほら、名前聞いて目の色変えた…。やっぱり人攫いなんだろ?」
「だから攫ってないってば。もし本当に攫っていたとしたら、縄で縛ったり、口を塞いだりしているさ。」
「…信用しないからな。」


ジト…っと私を睨み、人形を抱きしめる力を強める。まぁそりゃ信用されるわけない。そういえば彼は何処から来て、なんでここにいるのだろう。警戒ばかりされて、大事な事を聞くのを後回しにしてしまった。


「ご勝手に。で、君は何処から来たの?」
「…セレンファーレン。」
「セレンファーレン?聞いた事ないな。」
「は?セレンファーレンを知らないとか…。」


外国の事に詳しいわけではないが、有名な国ならそれなりに知っているつもりだった。それでもセレンファーレンという国名は聞き慣れない。外国の事を学んだもの学生以来の事であったから、自分の記憶にはいまいち自信はない。後で調べてみよう。


「この家にはどうやって来た?」
「知るか。寝て、起きたらここにいた。」
「……。」



わからない事が増えただけだった。


(もう風呂にしよう…)

_

仮宿→←夕飯にしよう



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渡邊(プロフ) - 黒狐コハクさん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした…!応援ありがとうございます!ネタが尽きたらリクエスト募集も考えてますのでお気軽にどうぞ(´ー`*) (2017年10月13日 20時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - ((MOE.moena))さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした…!応援ありがとうございます!不定期更新にはなってしまいますが、どうぞ見てやって下さい(´ー`*) (2017年10月13日 20時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐コハク(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年7月24日 15時) (レス) id: 5ba6ab7e8b (このIDを非表示/違反報告)
((MOE.moena))(プロフ) - 面白すぎます!!更新楽しみにしてます!! (2017年7月21日 18時) (レス) id: 96d33f0c34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邊 | 作成日時:2017年1月13日 17時

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