わかってきた ページ26
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「…はい、いきなり休んでしまってすみません。明日からは行きます。はい。おやすみなさい…」
「1人でブツブツ何言ってるんだ？」
「あ、メア君。歯磨きした？」
「あぁ…」
風呂上がり、髪を自然乾燥させながらある人に電話をかけた。電話の相手は私が働いてる喫茶店のマスターだ。
あれから、最初の買い物をした日を含め私は3日休み、メア君の日用品や勉強本(といっても絵本を買い足したくらい)を揃え、あとはメア君のひらがなと新しく始めたカタカナの勉強に付きっ切りの毎日を過ごした。突然の休みを3日間取ってしまった為、店の人に迷惑をかけてしまった。自分の現状を事細かに説明したわけではないので、流石に明日は行くつもりだ。
「それは？」
「これは電話。遠くにいる人と会話や手紙のやり取りみたいな事が出来る機械。同じ電話を持ってる人とじゃないと出来ないけどね。」
「ふーん…」
「…」
最初の説明だけだと、頭の回転が速い彼はきっと「両親や兄とは会話出来ないか」という考えに至るだろう。その質問に対してどんな答え方をしても否定する事になってしまうので、聞かれる前にすぐ後の説明をすぐ付け足した。意外にもすんなり納得してくれたのでちょっとびっくり。だが、今はそれより話さなければならない事がある。
「メア君、ちょっといいかな？」
「…？」
「明日から私は仕事に行く事になる。」
「仕事してたのか」
「してるんだよ。今まではメア君の為にお休みを貰ってたんだ。」
「オレの、ため…」
そう、仕事に行く上で問題なのはメア君を1人家にいてもらう事。流石に喫茶店に連れて行くわけにはいかない。あのマスターなら快くOKを出してくれそうだが、そこまで甘えるつもりはない。
「…それで？」
「私が仕事に行ってる間、留守番をしてもらう事になるんだ。連れてくわけにはいかないからね。」
「…あぁ」
「ご飯は作っておくから、お昼になったら食べて。」
「…」
あぁ、どんどん不機嫌になってくのがわかる。この数日でわかった事だが、彼は意外にも素直なのだ。砕けて言うなら、わかりやすい。口に出してなくても雰囲気が物語っているのだ。彼の視線がどんどん下を向く。
「…まぁ、外に出るなって事だろ。オレは外に行くつもりなんかないし、それにキュアランもいる。アンタがいなくても…」
「…帰るの夕方くらいになると思うけど、終わったらすぐ帰るよ。」
「……」
(彼の頭に置いた手は)
(以前のように払われる事はなくなった)
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渡邊(プロフ) - 黒狐コハクさん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした…！応援ありがとうございます！ネタが尽きたらリクエスト募集も考えてますのでお気軽にどうぞ(´ｰ｀*) (2017年10月13日 20時) (
レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - ((MOE.moena))さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした…！応援ありがとうございます！不定期更新にはなってしまいますが、どうぞ見てやって下さい(´ｰ｀*) (2017年10月13日 20時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐コハク(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2017年7月24日 15時) (レス) id: 5ba6ab7e8b (このIDを非表示/違反報告)
((MOE.moena))(プロフ) - 面白すぎます！！更新楽しみにしてます！！ (2017年7月21日 18時) (レス) id: 96d33f0c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡邊 | 作成日時：2017年1月13日 17時
