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子どもの思考は柔軟 ページ24

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フォークを置き真っ直ぐメア君を見ると、彼も真っ直ぐこちらを見ていた。理解したのか、理解していたのか。賢い彼の事だ。既に理解していたのかもしれない。


「一応理由を聞いても?」
「…言葉や建物の造り、人の顔立ち、文化、機械。セレンファーレンと比べて違う所は山程ある。それは外国かもしれないっていう考えも浮かぶけど違う…要はそれだけじゃ説明出来ない事が起きたから、世界が違うとわかったんだ。」


単純に凄いという感想だ。10歳にしてこの観察力もそうだし、それをしっかり言葉にした事に対する感想でもある。あとは彼が挙げたものは私も違うと疑っていたところ。でも確かに彼の世界の外国にそういうものが栄えてる所があれば同じ世界かもという希望はまだ残る。それでは、


「説明出来ない事って…何?」
「それは……、









この世界にキュアランがいない事だっ!!」




「……………はい?」


待って、ギャグ?ここにきてギャグ?いやいや待っておかしいおばさん困るわそんな急展開。


「キュアランが存在しない世界なんて有り得ない。だから、ここはオレのいた世界じゃない。」
「いやいやおかしいおかしい。待ってメア君、1回落ち着こうか。もっと他に理由があっただろ?突然こっちの世界に来た時の状況が異常だったとか。」


本当は私はこんな喋るタイプじゃない。だが今はとても饒舌に喋れる。


「…来る時、確かに異常だった。」
「うん」
「オレはキュアランの最新刊を読んでて、キュアランが魔法の呪文を唱えた次のページが真っ白で、突然本が輝いたんだ。」
「…うん」
「オレは光の中に飲み込まれた。そして、気付いたらここにいた。」
「……うん」
「きっとあれはキュアランがオレに魔法をかけたんだ。それでこの世界にやってきた。出会ったアンタはキュアランを知らなかった…それが理由だ。」
「それでその最後はおかしい…!!!!」


そんな体験したなら外国だのなんだの言う状況じゃないのくらいわかるだろ。本が光った?キュアランに魔法をかけられた??非現実的にも程がある。それでいてそのオチは違うだろ確実に。あぁ、子どもって本当によくわからない。10歳の思考ってこんなもんなのかな。私には理解出来ない。でも、彼がそれで理解してるならもう私が何を言っても聞かないのだろう。


「この話は終わりだ…。ご馳走様。」
「あ、お粗末様。」


(ちょっとすっきりしたような彼を見て)
(現状を1番受け入れてないのは私だと思い知った)

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渡邊(プロフ) - 黒狐コハクさん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした…!応援ありがとうございます!ネタが尽きたらリクエスト募集も考えてますのでお気軽にどうぞ(´ー`*) (2017年10月13日 20時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
渡邊(プロフ) - ((MOE.moena))さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありませんでした…!応援ありがとうございます!不定期更新にはなってしまいますが、どうぞ見てやって下さい(´ー`*) (2017年10月13日 20時) (レス) id: 2443de6131 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐コハク(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年7月24日 15時) (レス) id: 5ba6ab7e8b (このIDを非表示/違反報告)
((MOE.moena))(プロフ) - 面白すぎます!!更新楽しみにしてます!! (2017年7月21日 18時) (レス) id: 96d33f0c34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邊 | 作成日時:2017年1月13日 17時

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