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「ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…櫻井…く…んっ」
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足が速くてついて行けないよ
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翔「あ…ごめん…。」
ようやく止まって
なんとか教室まで着いた
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美「A？ずっと保健室いたの…？」
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教室から心配そうな美紅が出て来た
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ごめんね
心配かけて…
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「ううん、ずっとはいなかったよ」
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美「そうだよね…」
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「……え？」
翔「あっ！やっべ…あと1分で授業始まる」
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せかせかしながら優しく私の頭にポンと手を置いて自分の席へ戻って行った
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美「櫻井くんって…//」
「んっ？」
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美「いや、なんでもないよ//！」
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先生「はい、では授業始めます」
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今日、最後の授業がよりによって頑固な先生ってツイてないな…
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そんな先生の前でも櫻井くんはみんなを笑顔にしてる
私もついその姿に顔が綻ぶ
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そしたらフワッと目が合って…離れた
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不思議な感覚だった
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美「翔くん、やっぱ人気者だね」
「そうだね…」
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櫻井くんはみんなの人気者
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大野先生とは仲悪そうだったけど…
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革ベルト
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作者名：茎わかめ
| 作成日時：2012年6月30日 20時
