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テンポよく質問に答えているのはいいが、内心はあまりいい心地ではない。
こうやって虱潰しに質問を受けていればいつかは正解にたどり着かれてしまうだろうな。
それは良くない。まあ、その正解自体世の中に広まってないことだから多分辿り着くことは無理に近いだろうけど。
sm「.....もしかしてリャナンシーか？」
『何か才能に目覚めた覚えはおありですか？詩でも書いてみます？』
てかなんですかその引きつった顔は。確かにリャナンシーは人間の愛を求めて血の代りに才能を付与するらしいですけど。仮にそうだとしても貴方様に愛を求めたりしませんので、ご安心ください。
と、心の中で皮肉を言うだけに留めておいた。
『ちなみに種族が分かったところでパーセンテージは変わりありません。
この数値は回答に対する正解の割合ではなく、もっと本質的なところにありますので。』
sm「本質的だと？」
眉間に刻まれた皺が濃くなる。
また考え込んだ彼に微笑みを向ければさぞ不愉快そうに私を睨みつける。
『埒が明かないようですので、本日の尋問はここまでにいたしましょうか？
いつでもお答えいたしますのでまた明日にでもお声がけください。』
sm「な、待て、なに勝手に」
ソファから腰を浮かせば驚いて目を開く。
静止の声を聞こえないフリで頭を下げると、諦めたのか何も言葉を発さなくなった。
空いたカップに手を伸ばして持ち上げる。
スミレのカップからは微かに甘い香りが漂ってきた。
茶器の乗ったワゴンを手で押しながら出入口へと進む。
扉の前でワゴンを止めて体を翻し再度お辞儀をする。スマイル様はもうソファに座ってはおらず書棚の方へと移動していた。
彼の興味が数日で消えることを祈って狼のレリーフが施された扉を潜った。
＿＿＿＿＿
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すっかり夜行性になったのだろうか。
窓の中ではせわしなく室内を動き回っている影を視認できた。
腰を上げ、屋根を飛び越えて窓の縁へ降り立つ。
コンコン、とガラスを叩けば鋭い視線が向けられる。そのあとあ、と口を開いて戸惑うような素振りを見せた。
彷徨う視線がおずおずと窓に向けられて、近寄った彼はロックを外す。
『こんばんは。突然の来訪申し訳ございません。』
shk「あ、いや、全然、大丈夫だけど」
『ちょっとお話しませんか？』
緑の瞳が私を緩く見上げた。
その瞳には月が一つずつ浮かんでいる。今日は満月だ。
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
