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you side
深く潜っていた意識が突然顔を出した。
覚醒しきっていないぼんやりとした意識の中で耳が音を拾い、肌が風を感じた。
.............誰か居る。
何かが軋む音と布の摩擦音。
私の右側、位置としては私の太腿の真横辺り。そこに気配を感じた。
一気に目が覚めて瞼が開いた。視界に入った影に手を伸ばす。
丁度胸倉の辺りを掴んで力いっぱい床に押し付けるように倒した。
人影の体は柔らかい何かに沈みこむ。周囲の色に反射して白色のそれが灰色に見える。
即座に馬乗りになった私は間髪を入れずに拳を振り下ろす。
「起き抜けにしては随分元気じゃねえか」
そこで初めて自分の下に寝ている人物を認識した。ベッドに背中を預けたその人。
低く唸る声を発する口元は片方がつり上がっていて、鋭い瞳が弧を描く。
私の拳を止める手袋をはめた手がギリギリと目の端で力の均衡を保つ。
『え、シャークん様...？』
ベッドに沈む黒い髪を乱しながら私を見上げるのはシャークん様だった。
驚いて数秒固まっているとシャークん様は笑みを零し、空いている手で私の手をとんとんと叩いた。
彼の胸倉を掴む左手は無意識ではあったが、手が白くなるほどに力が込められている。
shk「なんもしねーから、離せよ、な？」
安心させるような微笑みを向けられて反射的に手の力を緩めた。
自由になった彼は私の肩を押しながら自身の体を起こす。
跨る私の足の間から足を引き抜いてベッドから降りた時、私はようやく自分の行動をしっかりと理解した。
『も、申し訳ございません...』
顔に熱が集まっていくのを感じながらベッドを飛び降りて頭を下げた。
shk「いや、別にいいよ。頭上げろって。俺こそ寝てるからって不用心に近づいて悪かったな。
それより、目、覚めたばっかなんだからそう動くなって。大人しくしてないと傷開くぞ」
頭を上げた私の肩に優しく手を触れたシャークん様はベッドに座らせたいのか上から力をかける。
何となくそんな意思を感じて腰をベッドに落とす。
彼を見上げれば、彼も見返して辺りは静寂が訪れた。
shk「あぁ...なんだ、どっか痛いところとかねぇか？」
沈黙に耐え切れなかったのか、そう問われる。
一瞬何のことかわからなくて首を傾げるもすぐに記憶が呼び起こされた。
両手を握ったり、開いたりを繰り返したり、体を捻ったりしてみた。
特に痛みなどは感じず、至って普通の状態だった。
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
