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sm「おい」
未だに顔を覆う私のすぐ目の前で声が聞こえる。
ちょっと怒気の含んだ低い声にそろそろ止めないとな、という危機感を感じるも
変なツボに入ったらしくてどうにもできない。
sm「お前いい加減に」
少し荒く両手首を掴まれる。
べりっと両手がはがされてちょっと顔を赤くしたアメジストと目が合った。
sm「.....」
『......』
舞い上がるカーテン
深い藍色の夜空
月夜に照らされた白い肌。
朧気に揺れた紫色の瞳。
私が彼を見上げる視界には既視感があった。
大きく見開かれたその瞳は少し揺れている。
あれ、この光景どこかで...
sm「なぁ、お前もしかして....」
その次が言葉になることはなかった。
無機質な鈍色の刃が自分の顔をぼんやりと映していた。
「お前がスマイルだな」
ワイシャツから覗く白い首に突き付けられたナイフ。
状況は明らかでスマイル様は返事をする代わりにスッと両手を上げた。
彼の後ろに立つ人物は頭から足先まで真っ黒い衣服を身にまとっている。
顔もバレないようにと目元だけ出してあとは布で覆われていた。
どこからどう考えても暗殺者の類。
恐らく男だと見えるソイツは私に焦点を当ててギロッと強い視線を向けた。
「おい、お前。殺されたくなかったら騒ぐなよ。」
はいはい、言われなくても。
そんなことを思いながら両手を上にあげる。
そのままジッと男を観察した。
身なりは軽装。廊下から悲鳴が上がらないってことは複数人で攻め込んだわけではなさそう。
多くて6人だろう。君主1人につき暗殺者1人。
武器は手に持つナイフ。それ以外は不明。
sm「目的は？」
ずっと沈黙を貫いていたスマイル様は伏せていた瞼を上げた。
それに反応した男の肩が多少揺れる。
「今から死ぬ奴に言う必要があるのか？」
概ね君主様の暗殺でしょうね。
法務官長、彼の立場上何か情報を引き出すということが目的にはなりにくい
国内にしても、国外にしても暗殺者の目的は総じて彼の命に他ない。もしくは金か。
ただ、金品目的であれば態々昼間に襲う必要も、君主様の前に姿を現す必要もないわけ。
ってなると自ずと結論は一つに絞られる。
さて、どう切り抜けるか。
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そらと。(プロフ) - べあー。さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂け光栄です！！更新頑張ります✨影とは言わずゴリゴリ前面で応援してくださいwよろこびますw (2022年4月29日 0時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
べあー。(プロフ) - 初コメ失礼します、！主様の作品とても好きです…。見る度にドキドキするようなストーリーで最高…これからも更新頑張って下さい！陰ながら応援させていただきます。 (2022年4月28日 21時) (レス) @page50 id: 17a9fb7c09 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 睦月凛月さん» コメントありがとうございます！！とても嬉しいです！！表現褒めて頂けて光栄です✨更新頑張ります！ (2022年4月15日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
睦月凛月(プロフ) - 最近読み始めたばかりだったのですが、世界観や設定が面白くて手が止まりません...!!!特に文章表現が美しく一瞬で惹き込まれました！これからの展開が楽しみです！応援してます！ (2022年4月15日 1時) (レス) id: 7b0725ea3a (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 仇花さん» えええ！！！嬉しいです！！！Twitterの名前はソラヌンティヌス@そらと。でアイコンは真っ白に縦書きで文字書いてます！！！@sorato_0720です！！！！ (2022年4月13日 15時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年3月27日 22時
