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ゆっくりと扉を開ける。
メイドたちの居住区画はあまり警備の配置はされていない。
巡回の兵士にさえ会わなければあっさりと抜けられるのだ。
空室へ入り窓から飛び出すと屋根の上を目指す。
先日やった時と同じ手順で登っていく。乾いた風が肺を満たした。
コツコツと屋根を鳴らしながら真っすぐに駆けていく。
目的の場所の上で足を止めるとすでに窓は開いているようで白いカーテンがゆらゆらと風に靡いていた。
体を反転させて飛び降りる。
雨避けのために少し出っ張った屋根に手をかけてから窓の桟に足を着ける。
顔を上げれば窓際にいた人物と目が合った。
急に人が飛び降りてきたのにも関わらずその人物は予定調和でもあるかのように眉一つ動かさない。
shk「遅かったじゃん」
『こんな時間に窓を開け放ってるなんて、刺客に狙われてたらどうするつもりですか？』
部屋の中に招くようにシャークん様は後ろに数歩下がる。
そんな彼に小言を言えば彼は嘲笑を含んだ笑い声をあげた。
shk「ははっ、こんなラリッた君主のことなんて誰も狙わねぇよ。いつも寝てんだからいつでも殺せるって」
何もかける言葉が見つからずに黙っていると「笑えよ」と言われてしまう。
なおも黙りこくっていると諦めたのかスッと私へ向けて手を差し出してきた。
shk「情報、くれんだろ？」
『もちろんです。どうぞ。』
shk「仕事はっや。お前本当に何者？ただのメイドがこんな資料どこから持ってくるだよ」
愉快そうに笑うシャークん様はパラパラと資料をめくる。
どさっとベッドに腰掛けると集中した様子で視線が文字をなぞっていた。
『今日のボルダリア公爵の様子はいかがでしたか？』
shk「あぁ......とは言ってもちゃんと意識あるの久々だから比べたりとかはできないけど
まあ、特に怪しいことはしてないと、思う。朝と昼と晩にここに医者と来て薬飲ませる様子見てすぐ帰るって感じだったな。やっぱお香はなんかあるっぽい。俺が暴れてもそればっかかばってた感じしてたから。」
資料から顔を上げることなく淡々と告げる。
Nakamu様に薬を増やしたからこっちにもアクションがあってもおかしくはないかと踏んでいたけど
そうでもないみたい。いや、シャークん様の場合もうすでに権力を
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そらと。(プロフ) - 仇花さん» 自分で見ると大分稚拙な文章で恥ずかしいですが、、仇花様の様に私の表現を理解してくださる方ばかりで嬉しい限りです😭コメントありがとうございます。また読みにきてくれると嬉しいです！ (2022年4月13日 9時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
仇花 - 文才でしかなくて夜な夜な悶えてます、 (2022年4月13日 3時) (レス) @page21 id: e927d6963f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - ホホ。さん» 失礼なんてとんでもありません！ありがとうございます！！頑張ります！！！！！ (2022年3月27日 8時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
ホホ。 - コメント失礼します！この小説めっちゃ好きです‼更新頑張ってください‼応援してます！ (2022年3月26日 21時) (レス) id: c8edcf3e17 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 夏葵さん» 一気読みお疲れ様です！更新頑張ります！ありがとうございます！！ (2022年3月1日 11時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年11月13日 0時
