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思わずリリの方へ顔を向ける。
いつになく真剣な顔で私を見つめる彼女の瞳は透き通っていて暗がりにいても強く輝いていた。
それが、私に真実だと告げる。
私が、目を背けたい真実だと。痛いほどに伝わった。
「Nakamu様ね、時々私に話しかけてくれるの。Aは元気してる？とか、シャークん様に扱き使われてない？とかいつもAちゃんのこと気にかけてるよ？」
『..........』
「でも、Nakamu様は外に出られないから...。まだ、怖いから、会いに行けないと思うの。
最近お薬の量も増えて....」
『え！？』
電流が走ったかのように飛び起きる。
薬の量が増えた...？
そう言葉にしたらリリは目を大きく開いたままコクコクと頷いた。
『その他に変わった様子はない？部屋に甘いにおいがするとか、不安がってる様子があるとか！』
「え？う〜ん、私はそこまでNakamu様にべったりついてる訳じゃないから分からないけど
言われてみたらぼーっとしてる...ていうか、放心状態？っていうのかな？上の空になってることが多いような気がする...かも？」
まずいな...。
ボルダリア公爵の計画が次の段階に進んでいるのか...？
口元に手を当て考え込んでいると不意にリリに名前を呼ばれて反射的に顔を上げる。
「...どうしてそんなことを聞くの？」
彼女の目は好奇心が透けて見えた。
そうだよね。今朝起こった事件の概要をその日のうちに事細かに集められる彼女だ。
知らないこと、不可解なことを知りたくなってもおかしくない。
君主様の情報となればなおのことその好奇心が駆り立てるだろう。
『えっと...』
なんとか胡麻化さないと...
「Aちゃん、Nakamu様について何か知ってるんじゃ...『.....って....じゃん』
........え？」
『だって、気になるじゃん...Nakamu様のこと...ずっと見てたし...
その、何か病気とか患ってるなら心配でしょ？
......さ、察してよ。』
布団を手繰り寄せて顔を隠す。
正直めっちゃくちゃ恥ずかしい。なんだこの茶番は。
どこのロマンス小説の主人公だよ。
「..........」
しん、と静まり返る部屋。
ゆっくりと布団から顔を覗かせる。さて、上手く騙されてくれればいいけど...
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そらと。(プロフ) - 仇花さん» 自分で見ると大分稚拙な文章で恥ずかしいですが、、仇花様の様に私の表現を理解してくださる方ばかりで嬉しい限りです😭コメントありがとうございます。また読みにきてくれると嬉しいです！ (2022年4月13日 9時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
仇花 - 文才でしかなくて夜な夜な悶えてます、 (2022年4月13日 3時) (レス) @page21 id: e927d6963f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - ホホ。さん» 失礼なんてとんでもありません！ありがとうございます！！頑張ります！！！！！ (2022年3月27日 8時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
ホホ。 - コメント失礼します！この小説めっちゃ好きです‼更新頑張ってください‼応援してます！ (2022年3月26日 21時) (レス) id: c8edcf3e17 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 夏葵さん» 一気読みお疲れ様です！更新頑張ります！ありがとうございます！！ (2022年3月1日 11時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年11月13日 0時
