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『ワンちゃん。もうここには来なくていいのよ。
私はここに居ないの。ごめんね。今までありがとう。』
最後に頭を撫でて立ち上がる。
心なしかワンちゃんは寂しそうにしているようにも見える。
『飼い主さんのところで幸せになるんだよ。じゃあね。...行きな。』
その言葉を聞いてから数秒たじたじとしていたワンちゃんだったが
私がその命令を取り消す気がないことを悟っていつも帰っていく方向へ駆けていった。
段々と小さくなる背中を見送っていると、シャークん様が顔をのぞき込んできた。
shk「いいのか？もう会えないみたいな言い方して」
本当に優しい人だな。
今初めて会った犬にまで同情するなんて。
そんな彼に微笑みを返して再び前を向いた。
『...ここに戻る気はないので』
shk「え？」
『それ以上はどうか聞かないでください。』
返事は聞かずに踏み出した。
余計なことを言ってしまったと後悔すらも感じた。
shk「......なぁ」
『はい』
shk「俺はどうしたらいい？
マジで悔しいけど、俺が急に完治したってなったら動き辛いんだろ？
なら俺はあの部屋の中でしか行動できない。必ずAの助けが必要になる。」
『そうですね...。抜け出す前にもお話ししましたが
あちらのヘイトを買っていただくことが一番ですね。
不定期に暴れちらしてあとはふて寝でいいかと。現に私がシャークん様の1日を観察した結果
起きてるのはほんの数分であとは眠っておられました。
分かっているかと思いますが主犯はボルダリア公爵。寝ている方が情報を得やすいと踏んで睡眠薬も飲ませていたのでしょう。』
shk「なるほど...じゃあそれはいいとして、問題は薬の方だ。
流石に毎回拒絶してたら怪しまれるだろ？」
『それに関しては、明日にでも暴れて吐き出していただきたいです。
恐らく、ボルダリア公爵に薬の知識はありません。私が薬に使っていたダチュラをよく似たハーブとすり替えて渡しましたが全く気付いておりませんでした。』
それにあのとき調合した医師すらもすり替えに気づいていなかったようにも思えた。
あれもダミーで配下の人間に白衣を着せていただけだったのだろうか...
『私は急いで薬の解析をします。それと週に一回不定期にシャークん様のところへ情報を渡しに行きますので、間違っても攻撃しないでくださいね。』
shk「ん、わかった。まぁ、斬ったらすまん。」
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そらと。(プロフ) - 仇花さん» 自分で見ると大分稚拙な文章で恥ずかしいですが、、仇花様の様に私の表現を理解してくださる方ばかりで嬉しい限りです😭コメントありがとうございます。また読みにきてくれると嬉しいです！ (2022年4月13日 9時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
仇花 - 文才でしかなくて夜な夜な悶えてます、 (2022年4月13日 3時) (レス) @page21 id: e927d6963f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - ホホ。さん» 失礼なんてとんでもありません！ありがとうございます！！頑張ります！！！！！ (2022年3月27日 8時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
ホホ。 - コメント失礼します！この小説めっちゃ好きです‼更新頑張ってください‼応援してます！ (2022年3月26日 21時) (レス) id: c8edcf3e17 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 夏葵さん» 一気読みお疲れ様です！更新頑張ります！ありがとうございます！！ (2022年3月1日 11時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年11月13日 0時
