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振り返ると目尻の皺を深くして笑いかけるボルダリア公爵が立っていた。
足先から頭の先までじっくりと見られて思わず不快感を覚える。
『はい、本日から１週間シャークん様お付きのメイドとして配属されましたAと申します。』
「おや性がない、ということは平民ですか。それなのに字が読めるとは感心ですねえ。
使いもしないのに読めたって特に意味はないでしょう？」
『......あ、字は読めません。ただ、難しそうだと思って眺めていただけです。』
この人に不快感を覚えるのは正解だったかもしれない。
関わらないのが吉と思い、思わず字は読めないと嘘を吐いた。
「なんだ、やっぱりそうでしたか。まあ、いや、君の場合それ以外の分野が飛び抜けていいから
読めなくても問題ないね。うん。シャークん様はあまり機会がないだろうけど
それ以外の君主様に付いたら、ちゃーんと“ご奉仕”よろしく頼むよ」
そうしてするり、と腰に手を這わせる。
触れられてところから悪寒が走って、思わずその手を叩き落としたくなるのを
必死にこらえてただ前だけを見ていた。
この人の言うご奉仕にどんな意味が含まれているか分からないほど馬鹿ではない。
思い当たる節もある。だけど、シャークん様は機会がないって言っていた。
それでは他の人もある、と断定してもいいってことか。
満足したのか知らないけど意気揚々と書類を抱えて出て行こうとする背中を鋭く見つめる。
あの人、何か知ってるな。
「うわあああああああああ！！！！！！！」
静かな脳内に突如低い叫び声が響く。
思考が追いつく前にバンッ！！と乱暴に開かれた扉、強い風が舞い込んできた。
.....甘い匂いがする。
蜂蜜のように器官に粘りつくような濃くて、重い....。なんだ？花の匂いをごちゃ混ぜにして合わせたようなそんな匂いが辺り一帯を漂っている。
扉の先から強く香る匂い。その部屋の先は真っ暗で目を凝らすと
何かがゆらり、と動いた。
『！！』
緑の瞳が闇の中で強く光った。
瞬間
ヒュン、と真横をすり抜けて私の後ろからガラスの割れる音が鳴った。
『え...』
パッと後ろを見ると踵の向こうで粉々になったガラス片が鋭利な角をこちらに見せつけていた。
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
