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何やら顔の近くに手を持って行っているような素振りを見せるBroooock様に
ゆっくりと近づいていく。
彼との身長差が割とあるので下からのぞき込むようにそっと回り込むと
口をその大きな掌で押さえる彼の頬が真っ赤に染まっていた。
br「えっ！ちょっとなんで見るの！！見ないでよぉ...」
フイッと顔を逸らして私に再び背を向ける。
その仕草にちょっとした悪戯心の芽生えた私はBroooock様が向く方へまた回り込んで
夏の空のように深い青色の瞳と視線を交差させた。
br「待って待って...ダメだって...」
段々と尻すぼみになっていく声。
いよいよ顔を全部覆ってしまったBroooock様は耳まで真っ赤に染めて小さく屈んでしまった。
『ふふふっ』
br「も〜、僕で遊ばないでよ〜」
指の間から瞳を覗かせた彼はくぐもった声で私へ抗議の言葉を告げる。
それと同時に私は彼に見えないように何重にも重ねた心の内で
とある可能性が浮き上がっていたのを感じていた。
ただ、その可能性が“真実”だったとき
それはこの国の裏側を暴くことになり、下手をしたら彼らの立場もなくなってしまうことも考えられる。
ただのメイドが足を踏み込んではいけない領域。
私の足は今、
先の見えない暗闇の前でこちらを引き摺り込もうとする黒い手に片足を掴まれている。
br「Aちゃん？」
急に黙りこくった私を不思議に思ったんだろう。
Broooock様はすっかり冷静になった端正な顔を向けていた。
『あ、いえ、少し考え事をしておりました。』
br「そっか〜。もう、Aちゃんが変なこと言うから思わず止まっちゃったじゃん」
『え？私のせいなんですか？』
br「そうだよ〜。僕のことを弄んでどうしたいの〜？」
別に弄んでるつもりはないんだが？
余裕を持った動作で立ち上がった彼は遊び心を宿した瞳で私を見下ろす。
陽の光を通して私の目に入るその眼差しがひどく優しくて、きゅうと心臓が小さくなったような気がした。
『弄ぶなんて滅相もないです。メイドごときがそんなことしたならば処刑ものですよ』
彼の雰囲気に流されて私も口角を上げる。
そんな私をしばらく見つめていた彼が、最後に一つ笑みを落として止めていた足を再び前へ進めた。
br「ははっ、冗談じゃないんだけどね...」
『...？何かおっしゃいましたか？』
br「ううん。何も。」
Broooock様は振り返らずにそう答えた。
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
