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＿＿＿＿人は物事を繰り返す存在である。
紙とインクの匂いの中、ふと目に留まった本の一説だった。
そのときはふうん、としか思わなかったけど今それを実感するとはね...
決して繰り返してはいけないと心に刻んだにも関わらず。
あっけなく芽を出したそれは私の元来の人格を形成している一部なんだ。だから消えない。
それを正義だと疑わない無垢で馬鹿な自分の痕跡。
一人じゃ背負いきれなかった多くの信頼を受け止めていた一つの脆い信念。
「好意」
手前で組んだ両手を握る手に爪が食い込む。
思い出して。あの日の痛みはこんなのじゃなかったはずでしょ？
忘れて。どうせ失うことは決まってるのだから。
na「......な、ぁ........っ.......」
途切れ途切れのNakamu様の声が耳に届いた。
それは言葉というにはほど遠くて、苦し気に息を吸う音の方が大きくて、失礼を承知で顔を上げた。
『なっ！！』
その姿を視界にとらえた瞬間、Nakamu様は膝から崩れ落ちる。
反射的に手を伸ばして受け止めるも、流石に大の大人の全体重を受け止めることは難しくて
抱きとめたまま一緒に床に座り込むような形となった。
真っ青な彼の顔は苦しそうに歪んでいて、小さく蹲る背中が小刻みに震えていた。
短く息を吸っては吐いてを繰り返している姿に心臓が抉られたような感覚に陥った。
『だ、誰か！！』
咄嗟に声を張って呼びかけるも応答はない。
それもそうだ彼が自分で兵士を立たせていないのだから。
まさかこんな時にその弊害が出るなんて.......
『Nakamu様！！Nakamu様！！』
呼びかけても返事はない。自分の胸のあたりを握る手は今も震えている。
医療は全くの専門外だから彼が今どんな状況か見当もつかない。
不眠症以外の疾患があるとも聞いていない。でも、どう考えたってこれは異常だし、早く人を呼んでこないといけないのに！！！！
無理に体を動かすべきではないんだけど....
このまま見てるだけなんて尚更できない。でも...大の大人を運ぶことなんて不可能に近い....
『Nakamu様、申し訳ございません。少し動かします。』
虚ろな瞳をこちらに向けるNakamu様に一言言って、なるべくゆっくり身体を離す。
完全に気を失っているわけではないからそのままNakamu様は床に座っていた。
でも、離れたすきに倒れてしまうかもしれないから失礼は承知だけどそのまま床に身体を寝かせた。
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
