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麗かな日差しの射し込む廊下を
ただ前だけ見つめて歩く。
誰かの話し声も小鳥の囀りもかき消されて
この世界にぽつんと自分だけが切り取られたような
そんな錯覚にさえも陥りそう
…あの先輩に死んで欲しいって思うほど怒っていたかと聞かれたら
答えは決まってNOで
じゃあ何故見殺しにしたかと聞かれたら
私の大事なものではないから
という答えが1番初めに浮かんでくる
あれだけ騒げば君主様はないにしろ誰か権力のある人が出てくるのは明白なこと。
しつこく追ってくる彼女を黙らせることが目的で
私は彼女を煽って態と事を大きくした。それは認めよう。
ただ、思ったより力を持つ人間が来たことは予想外だった。
しかも相手はきんとき様となると、他人より自分の命が天秤にかけたとき重いのは明らかであった。
『ｯﾌ、随分と薄情になったものね……』
小さく溢れた本音は空気に溶ける。
未だ片付かないカップのソーサを持つ手に力が入る。
湖に雫が一滴落ちただけで、そこから広がる波紋はどんどんと大きくなる。
例え些細な言動であっても後々大きな影響を及ぼすことだってある。
一度できた波紋はどれだけ波を抑えようと
必死になればなるほど水面は揺れていく。
そうなるくらいなら、初めから何もしない方がいい
どれだけその湖の中が濁っていようが、
その中で魚が苦しくもがこうが
力無い者にできることなど何もない
そう教えたのは
紛れもなく
過去の自分
ーーー
ーー
ー
彼女は机に向かって走らせていたペンを静かに置くと
その品のある顔をゆっくりと上げた。
「あら、急に何かしら………一体どうしたの？」
『カップを下げたらどうしていいか分からなくて…』
困惑を顔に浮かべて私と真剣に目を合わせる彼女に
私はここへ足を運んだ理由を伝えた。
すると侍女長様はやや急いで私に近づき
徐にスカートの裾を掴んで持ち上げる。
「これ……血でしょう？どうしてこんな…まさか君主様と何かあったの？」
『……あぁ、これですか』
私は事細かに事情を話し、
その間彼女は私の話を黙って聞いていたが
その眉間に刻まれた皺はどんどんと濃くなっていく。
俯いた顔に落ちた影が一層、彼女の深い悲しみを私にも分かる様に表現しているようにも感じた。
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
