クソガキ【ワールドトリガー】 (ページ8)

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クソガキ 6 ページ8

「太刀川…あ…あの…」

「約束、したよね？20歳になったら迎えに行くって」

「う、うん…」

この状況じゃ、さすがの私も素直になるしかない。

「………ねぇ、いいでしょ？」

指で顎を軽く持ち上げられる。なんなの？すごくドキドキするんだけど…

「あんたを受け入れろってこと？」

「おれの女になってほしい……かな」

嗚呼、あの時とは違う。コイツも大人っぽくなったなぁ…

「いいよ。」

「………いいの？」

「うん、いいよ」

すると私と太刀川の距離は一気に縮まった。

舌が入ってきて、リップ音が静かな部屋に響く。

あの時とは全然違う。すごく色っぽいキスだ。

「……ん…ぁ…たち…かわぁ…」

息付く間も与えないキスで頭がくらくらしてくる。

脚が震えて立っているのがやっとだ。

「……っは…………えっろ…」

唇が離れ、太刀川はニヤリと笑った。今の私はどれほどだらしない顔をしているだろう。

「もう自分の力じゃ立てないんでしょ？」

確かに今の私は太刀川に支えられている。たぶん今一歩も歩けない。

「……お手上げ。私の負けね。」

太刀川は素直になった私を見て満足気な笑みを浮かべると、そのまま私を抱え上げてベッドまで運んだ。

力なく仰向けになる私にジャケットを脱いだ太刀川が覆い被さる。もはや逃げる元気もない。

「ごめん、いい？もう我慢できない。」

「……………好きにしな。」

嗚呼、私の初めてがまたクソガキに奪われる…