クソガキ【ワールドトリガー】 (ページ6)

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クソガキ 4 ページ6

「残念だったね。」

「………ちぇっ…」

無残にもボロボロになり壁にもたれるクソガキを見下ろした。

「………………悔しいなぁ……」

「まあ、よくやったんじゃない？さすが忍田さんの弟子ね。」

私は不貞腐れるクソガキの顎を持ち上げた。

「ちゅーしてくれるの？」

「黙れ。………でも気が変わった。来るなら全力で来いよ……………太刀川慶」

妥協だな。うん。

「……!!紫苑さん大好き!!愛してる!!」

「五月蝿い!!」

やっぱりイラッとくる。私は嵐山の所に行ってみることにした。

「終わったんだ、こっちも」

「紫苑さん！」

嵐山も木虎も酷い目にあったな…

「紫苑さーん！見ました？オレの必殺ツインスナイプ！」

「いや、見てない」

「えー！」

向こう側にいる三輪と目が合った。

「三輪、負け惜しみはやめてよ？」

「っ…何故…何故近界民の味方をする!?」

おお、怒ってんなぁ…

「私は近界民の味方なんかしてない。太刀川と遊びに来ただけ。」

「なぜ…なんで…近界民に師匠を殺された迅も…家族を殺されたあんたまで」

私はさすがにカチンときてしまっていた。大鎌の刃を三輪の首筋に当てた。

「………!?」

「黙れよ。ピーピーピーピーと…囀るな餓鬼が。私の人生は…餓鬼が偉そうに語っていいほど軽くない。」

こんなに頭に来たのは久々だ。

周りの奴らはみんな息を飲んで見守っている。熱くなりすぎたかな？

私は換装を解いて基地に帰った。