Prolog ページ2
屋上で
タバコをくわえ
火をつけようとすると
「屋上でタバコ吸ったらいけないんだよー」
「は？誰が決めたのそのルール」
誰コイツ。ムカつく。
「おれの師匠」
「誰よ？あんたの師匠w」
腹立つ。何なのこのガキ。
「忍田さん」
は？コイツ忍田さんの弟子なの？このクソガキが？
「へぇ、そうなの。」
私はクソガキのことなんか無視してタバコに火をつけタバコの息を吹きかけてやった。
「うわっ！何すんのさ！」
「失せな、クソガキが。忍田さんの弟子だかなんだか知らないけど、あんた、ムカつく。」
「クソガキ…ね…」
私は屋上の縁に腰掛け、またタバコをくわえた。
「おれが…」
「なに？」
「おれが…20歳になったら…クソガキって呼ぶのやめてよ？」
「何言ってんのクソガキが」
「約束ね。おれ、好きなんだ。あんたのこと。」
「は？」
クソガキはゆっくりと私に歩み寄ると
呆然としている私の口からタバコを取ると
そのまま私の唇を奪った。
「…………!?は!?意味わかんない!!何なのあんた!!」
は…初めてが…私の初めてが…こんな…こんなクソガキに…
クソガキは私の口にタバコを戻し、私は一旦黙るしかなくて…
「じゃ、20歳になったら迎えに行くから。他の男に取られちゃダメだよ？」
「黙れ!!失せろクソガキ!!」
最っ悪だ!!
こんのクソガキ!!覚えとけよ!!
このとき
私21歳、クソガキ17歳。
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作者名：姫蘭華 | 作成日時：2019年12月31日 23時
