甘く、苦く (ページ4)

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大倉「Aってほんまアホ！」

「ちょっと！痛い！」

大倉「はっはっは！ごめんて！」

大倉の提案に頷いたものの何をしたらいいのか分からないし、大倉は勤務中それ以上話しかけてこなかった

なのに、あがった途端私に引っ付いてきて叩いてきたり髪の毛を触ってきたりする

でも章大くんはこっちをチラッと見たもののまた女の先輩と話し出すし完全に効果無しでしょこれ

「ねぇ大倉」

大倉「ん？なに？まだ足らんって？」

「いや逆。これ以上してもしなくても同じでしょ。章大くん気にしてない」

章大くんに聞こえないように大倉になるべく近づいて話す

大倉「ふぅーん、じゃ、一緒に帰るか！」

「え？」

私の言葉に面白くなさそうな顔をしたと思えば一緒に帰ろか！ってでっかい声で言い出した

「え、いやもういいって。てか声でか「A？帰るで？」あ、はい」

馬鹿なこと言い出す大倉に言い返してるとそれを遮って章大くんに腕を引かれる

いつの間にこっちに来てたんだ、ほらまた睨んでくるし女の先輩

なんて何が何だか分からない状態で大倉を見るとニヤニヤしてヒラヒラと手を振ってる

もうほんとに意味わかんない

真顔で、いつもよりきつく手を握って早く歩く章大くんも意味わかんない