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翌日
いつも通りクラスへ入ると勇太が先に座っていた。
「 私より早いなんて珍しいじゃん 」
「 今日はAに付き合ってほしいことがあって 」
「 私に？何？ 」
「 今日の放課後、俺と一緒に居残りしよ 」
座ろうと椅子を引いた手が止まる。
「 居残り？ 」
「 昨日の放課後に呼び出されちゃってさ〜。
提出に一日待つって言われたから夜も寝ないで
必死になったのに全然終わらなくて早く登校した 」
「 それでも終わる気配がないから手伝えと？ 」
「 分かってんじゃん。
てか昨日声掛けようとしたら帰っちゃったよね？
急いでたみたいだけどなんか用事でもあった？ 」
止めていた手を動かして椅子に座る。
「 ちょっとね 」
「 それこそ珍しいじゃん。いつも一人なのに 」
「 うるさいなあ。
私だって誰かと帰ることくらいあるの 」
「 誰と帰ったの？ 」
勇太の観察力は凄い。
誰と誰が付き合ってるか噂が立つ前に分かるほど。
「 誰でもいいじゃん 」
「 濁すなよ。誰にも言わないから教えて 」
「 本当に言わない？ 」
「 言わないよ 」
これでもかってくらい勇太の耳元に近付いて
「 秘密 」
「 は？ふざけた罰として一緒に居残り確定な！ 」
餃子のような耳は少しずつピンクになっていく。
「 無理。今日も約束してるから 」
「 誰だよ 」
「 勇太には関係ない 」
「 もしかして言えないような相手？…彼氏？ 」
口元に手を当ててもニヤケ顔は収まっていない。
「 違う 」
「 じゃあ誰なんだよ〜、教えろよ〜 」
そこでタイミングよくチャイムが鳴った。
「 勇太くん前向いてください 」
「 ほんっとAはタイミング良すぎ 」
ようやく諦めてくれた勇太は前を向くと
近くの席の生徒の会話に自然と溶け込んでいった。
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しおり(プロフ) - 永瀬落ちだと思って読んでたけどもしかして神宮寺落ちなパターンだったりしますか…？ (2020年10月12日 9時) (
レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - ワタシスキナヒトガイルノって何語ですか…？オイシイノ？（は？） (2020年10月8日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2020年10月5日 18時
