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そのまま自転車で周辺を散策する。
ここのラーメン屋は元々コンビニだったとか
あそこには焼き鳥屋さんがあったとか
時折幼少期の頃の思い出を交えながら話すと
永瀬くんは楽しそうに笑って聞いてくれた。
もう少し遠い場所に行けばカフェもあるよと言えば
次はそこに行きましょ！と嬉しそう。
暫くして横断歩道を渡った先にある誰もいない公園に
自転車を止めてブランコに座る。
どこを見ても公園内には人がいなくて静か。
「 誰も遊んでませんね、穴場や穴場 」
「 私が小さい頃は結構賑やかだったんだけどな 」
「 おばさんやん 」
「 永瀬くんと一つしか違わないけどね 」
ちょっと怒った感じで返事をしてみると
「 冗談やって 」
ガハハと口を開けて笑う。
「 なんか先輩とおると楽しいわ 」
「 嬉しい限りです 」
「 同じ学年が良かった、ほんまに 」
錆びた鉄の音は頭によく響く。
足を地面から離さずにブランコを揺らす彼は
伸びた影を見ながら冗談のようなことを口にした。
大袈裟だね、と言えばなんて答えるんだろう。
このやりとりは何度も繰り返した。
その度に「 ほんまです 」と返してくれていた。
分かっているのに私はここで会話を止めてしまう。
「 A先輩 」
会話を止めたことが気に入らなかったのか
ブランコを揺らしていた足を止めて私を見る。
オレンジ色の空のせいか、それとも影のせいか
長く伸びる睫毛も鼻筋も顎のラインも
なんだか凄く綺麗に思えて目が離せない。
「 これから毎日一緒に帰りませんか？ 」
「 …毎日？ 」
思いもしない提案にすぐ返事ができなかった。
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しおり(プロフ) - 永瀬落ちだと思って読んでたけどもしかして神宮寺落ちなパターンだったりしますか…？ (2020年10月12日 9時) (
レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - ワタシスキナヒトガイルノって何語ですか…？オイシイノ？（は？） (2020年10月8日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2020年10月5日 18時
