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放課後
同じ学校で勉学に励んでいるであろう永瀬くんは
昨日と同じ時刻の電車に乗ると話していた。
学校の最寄駅の改札を抜けてホームに立ち、
彼のことを探してみる。
でもそれらしき人物は探しても見つからなくて
今日はお休みだったのかな、と首を傾げていると
「 A先輩 」
昨日と同じように肩を叩いて名前を呼ぶ彼がいた。
「 あ、永瀬くん 」
「 探してました？俺のこと 」
「 朝も見かけなかったから少しだけ 」
「 朝は一本違う時間の電車に乗ってるんすよ 」
走ってきたのか前髪を左手で気にしながら話す。
「 朝弱いの？ 」
「 まあそれもあるんですけど 」
言いづらい理由なのかなかなか話そうとしない彼に
「 満員電車が苦手なんだね 」と適当な理由を言うと
「 そんな感じです 」と笑ってみせた。
時刻通りにやってきた電車に乗り込むと
同じ学校の生徒で少しだけ混み合っていた。
こちらを見てヒソヒソと話す女子がいたので
スカートが変に折れているのかと確認する。
「 車両変えません？」
永瀬くんは怪訝そうな表情で私に言った。
「 これも人混みだもんね 」
「 それもあるんですけど居心地悪くて 」
「 居心地？」
「 あっち行きましょ 」
突然手首を掴んで移動し始めた永瀬くんに
驚きを通り越して声も出なかった。
繋ぎ目を跨いで隣の車両へ移動する。
先程より生徒が少ないことにホッとしたのか
何も言わず掴んでいた手首を離して
空いている席に並んで座ることになった。
「 大丈夫？」
「 大丈夫です。
なんかすんません、個人的理由で移動しちゃって 」
「 いやいや、そんな気にすることじゃないよ。
永瀬くんが落ち着くならそれでいいんだもん 」
「 優しいっすね、A先輩 」
背負っていたリュックを膝の上に乗せて
それを抱えるように腕を回しながら呟いた。
「 普通じゃない？」
「 俺の周りA先輩みたいな人おらんから 」
「 それは大袈裟だよ 」
「 ほんまのことです 」
揺れる吊り革を見上げて話さなくなってしまった。
「 わ、私で良ければ話聞いてあげるよ。
ちゃんとしたアドバイス出来ないかもしれないけど 」
その場を繋げるために咄嗟に出てきた言葉が
吊り革から私の瞳に視線を移すきっかけになった。
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しおり(プロフ) - 永瀬落ちだと思って読んでたけどもしかして神宮寺落ちなパターンだったりしますか…？ (2020年10月12日 9時) (
レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - ワタシスキナヒトガイルノって何語ですか…？オイシイノ？（は？） (2020年10月8日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2020年10月5日 18時
