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階段を降りることなく廊下の角を曲がれば
ちょっと緊張感溢れる職員室前に直結している。
そんな職員室前に設置されている学年毎の棚に
大きくて重いカゴが入るわけもないので
廉から受け取って扉を開け担当の先生に渡す。
職員室から廊下に出るとその間も待っていてくれた
廉は「 ついでに聞いた話なんやけど 」と溢す。
「 明日ぐうじさんの誕生日やねんな 」
「 ああ、友達がプレゼント渡すって意気込んでた 」
「 Aも渡すんやろ。もう買った？ 」
「 まだ。男子が貰って嬉しいのって何？ 」
階段を降りて購買部のある場所へやってきた。
ここの自販機でイチゴミルクを奢ってくれたのが
ずっと前のようで懐かしくなる。
「 何でも嬉しいと思うけどなあ。
財布とかシューズとかパーカーとか？ 」
「 あ、パーカーがいい。
勇太の好きなブランドも知ってるし 」
「 じゃあ今から一緒に選びに行く？ 」
「 ついてきてくれるの？ 」
「 うん。Aのこと好きやったし 」
「 ちゃんと過去形なんだね 」
「 今も好きやで。
でもフラれたんやからそこは切り替えんと 」
そんなメリハリのある廉と一緒に電車に乗り、
最寄駅を越えて専門店のある繁華街で下車する。
繁華街を少し歩いたところにある店内に入ると
冷えてしまった私達を暖房が暖めてくれた。
数種類のパーカーを勇太の代わりに廉で合わせて
予算と着心地、少しでも勇太の趣味に合うような
パーカーを選び抜いて購入した。
最寄駅までの折り返しの電車に乗ると
いつもより遅い時間なので学生の姿はあまりない。
「 Aが一番高い誕プレかもしらんな 」
隣に座る廉が紙袋を見て呟く。
「 喜んでくれるといいなあ 」
「 俺やったら泣いて喜ぶけどな 」
足を組んで笑う廉に、勇太もそうであってほしいと
電車に揺られながら小さく願った。
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しおり(プロフ) - 永瀬落ちだと思って読んでたけどもしかして神宮寺落ちなパターンだったりしますか…？ (2020年10月12日 9時) (
レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - ワタシスキナヒトガイルノって何語ですか…？オイシイノ？（は？） (2020年10月8日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2020年10月5日 18時
