戦いの果てには何がある… part８『ダンボール戦機ウォーズ』 (ページ4)

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語りつがれるもの５ページ4

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アラタたちはヒカルにクレジットを要求するが彼は眉を歪ませる。

ﾋｶﾙ｢僕のクレジットを貸してくれ？｣

ｱﾗﾀ｢どうしても手に入れたい本があってさ！それさえあれば論文の試験クリアできそうなんだよ｣

ユノ｢お願い!!｣

ｻｸﾔ｢ＬＢＸを作ったあの山野博士が書いた本なんだ｣

A｢ヒカル、一生のお願いだから！｣

ﾋｶﾙ｢君の一生のお願いは何回あるんだ？いい加減聞きあきた。｣

頭を下げるAにヒカルは冷たく言うと｢そんな固いこと言わないで｣という。

ｱﾗﾀ｢そう言わずにさ。だから頼む！明日の朝食のウインナー１本あげるから！｣

ﾋｶﾙ｢…｣

ｱﾗﾀ｢それじゃあ２本！ヒカル頼むよ｣

Aは良いことを思いつくと再びヒカルにお願いしにいく。

A｢ヒカルなんでもするからクレジットぐらい貸して！｣

ﾋｶﾙ｢はぁ…。全くこれじゃ勉強に集中できやしない。わかったよ。そのかわり｣

ｱﾗﾀ｢なんだよヒカル｣

ﾋｶﾙ｢あとで君には僕の参考書まとめてもらうから｣

A｢ええっ!?｣

ﾋｶﾙ｢なんでもするって言ったのは君だ。｣

A｢そうだけど… あれは言葉のアヤで｣

ﾋｶﾙ｢問答無用｣

そんなAの肩に同情の手を置いたのはアラタだった。

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Aたちが古本屋に向かっていたその頃風陣カイトが山野博士の回顧録を買おうとしていた。

ｶｲﾄ｢山野博士の本か… これ５０００クレジットだね？｣

店員｢さいです。｣

ｶｲﾄ｢買うよ｣

ｱﾗﾀ｢すみませ―ん！あの本ください！｣

A｢５０００クレジット揃いました！｣

聞きなれた声にカイトは嫌な表情をする。そして案の定現れたのはAたちだった。

ｱﾗﾀ｢あ… カイト！｣

A｢カイト君もここに用があったの？｣

ｶｲﾄ｢A、アラタ｣

ｱﾗﾀ｢あ―!その本｣

ｶｲﾄ｢ん？｣

アラタはカイトが手にしている本を指差しながらいう。

ｱﾗﾀ｢あのさそれ俺たちが先に見つけたんだけど｣

ｶｲﾄ｢これは渡さない。何故なら僕はこの本を使って優れた論文を書きゲンドウよりいい成績をとるつもりなんだから。｣

そんな彼に関係なくAとアラタは突っかかる。

ｱﾗﾀ｢俺たちだってその本が必要なんだ！｣

ｶｲﾄ｢渡せないね。だいたい君たちが読んでも無駄になるだけさ｣

ｱﾗﾀ｢なんだと!?｣

A｢レディーファーストって言葉知らないの？｣

ｶｲﾄ｢男勝りな君を女の子だなんて思ったことないんだけど？｣

A｢何ですって!? こいつ本当にムカつく！｣

Aとカイトの言い合いにユノたちは盛大な溜め息をついていた。
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