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「A、遊ぼ！」
「ん？あれ、焦凍もいたのか」
一番上の姉と、二番目の兄が部屋に入って来るなり焦凍は僕に視線を迷わせた。
焦凍は他の兄姉たちと会わないようにされている。理由は知らないが、まぁ訓練に悪影響を及ばさないためだろう。父さんが居なくてよかったと改めて思った。
「焦凍、大丈夫だよ。お父さんに言わない限りバレないから。燈矢兄はまたあそこに？」
「うん、止めたんだけど…」
「お父さんが帰るまで、焦凍と遊んであげて」
一瞬何か言いたげな顔をしたが、夏兄は焦凍の手を掴んで廊下を走っていった。
のろのろと布団の中から出る。薄手のカーディガンを羽織り、外に誰もいないことを確認して玄関を出た。裏山の瀬古杜岳を目指して歩く。
走ったことはない、歩くのでさえ苦しい。そんな身体で山を登るなんてバカだ。ひゅうひゅうと嫌な呼吸音。
「燈矢兄、」
「Aくん…？っなにして、ちょっ、！」
浮遊感がして、がくんと視界が落ちた。倒れる寸前で燈矢兄に支えられた。
「なんでこんなとこに…！取り敢えず座ろ、ほら」
岩の上に座らされ、タオルを額に当てがわれる。目眩が治るのをじっと待つ。
背中を優しく摩ってくれる感覚に集中した。
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ルーナ(プロフ) - とても面白いです！男主で愛されで病弱、めちゃくちゃ好きです！！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！！ (11月5日 0時) (
レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
明咲 - シンプルに面白いです！！ (2023年4月20日 0時) (レス) @page1 id: a76a285c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーヴィア | 作成日時：2022年10月20日 23時
