やり直しの果てに* (shkkir)(nkmkir要素あり) ページ10
side shk
突然だが、前世って信じる？
俺は信じる、っていうか、実際に前世のことを覚えてる。
結構前まで覚えてる。
もう10回は人生を経験してて、その上でまた生まれ変わりたいと切に願う。
なんでそう思うかは簡単で、ただ好きな人に振り向いて欲しいだけなんだ。
最初の人生はそう、医師と患者の関係だった気がする。
kir「今日も顔色良くなりませんね...検査では何も無かったのに...」
俺の事を懸命に救おうとしてくれたその人を好きになった。
2回目は、教師と生徒の関係だった。
kir「わかんないことあったら聞きにきな」
馴染めなかった俺に唯一優しくしてくれていたその人を好きになった。
3回目は、同級生だった。
kir「お前っwまじで死ぬwww」
一緒に腹を抱えて笑いあったその人を好きになった。
何度も何度も近くに生まれたのに
kir「おいっ...！患者さんにバレたら...！」
nkm「いいじゃん。釘刺しだよ」
kir「ん、今日は早く帰れそうだよ」
nkm「良かった。待ってるね」
kir「...ごめん、俺...」
nkm「しゃけ、俺の、きりやんになにしてんの？」
何度も何度も俺の恋は阻まれた。
同じ奴に、今までずっとだ。
今世こそ、と望んでも、神様は聞く耳を持ってはくれない。
kir「ファンにバレるよ」
nkm「もうバレてもいいよ。やんと一緒にいたい」
どんな世界も
kir「ごめん...守りきれなくて...」
nkm「やだよ...俺を置いてかないで...」
どんな関係も
kir「雨、降ってるよ...」
nkm「狐の嫁入りだよ」
どんな設定も、俺の入る隙間は無い。
今世はどうなるかな。
同級生に生まれて、高校で知り合って、仲良くなって。
前世でも俺と仲良くしてくれてた奴らが揃って実況者として活動を始めた。
なかむも、俺とは知り合いだったし、良い奴だった。
ワイテルズになって、またダメだと直感で思った。
なら、早く終わらせたいとも思った。
kir「しゃけ、話って...なに？」
shk「俺、きりやんのこと好き。もちろん恋愛的な意味で」
kir「っ...おれ、も...すき...っ、諦めないといけないと思ってた...」
shk「え、え...まじ...？その、え...？ほんとに...？」
どうやら俺は、やり直しの果てに、神様の気まぐれに打ち勝ったらしい。
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思ったよりnkmkir要素強かったな...
魔王サマと勇者様* (smkin)→←#吸血鬼(kin×kir)
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