君の好きなとこ* (smkin) ページ7
side kin
sm「あー、うん。...いいよ。で?...明日は無理。先約ある」
そうだよねそうだよね。
明日は俺と一緒に居るって言ってくれたもんね。
sm「終わり?で、いいよな?...いいだろ別に。じゃあな」
俺がいるから早く終わらせたの?
スマイルってほんと俺の事好きだよなぁ...
付き合う前からずっとそう。
俺が1番スマイルのこと見てたからわかる。
きりやんに向ける表情より、シャークんに向ける表情より、俺に見せてくれる表情が1番柔らかいんだよね...
暗に俺の事好きだよーって言ってるようなもんじゃん。
sm「ごめん、暇だったよな...?」
kin「んー?別に?スマイルのこと見てたら楽しかったよ」
sm「なっ...!そ...か...恥ずいけど...まぁそれならよかった...」
あーもうほんと可愛い。
犬みたいにしっぽ振ってるのが見えてるくらいわかりやすい。
首に擦り寄って甘えてくるところも俺しか知らない。
sm「ん...なに?」
kin「いや、可愛いなぁって思って」
sm「そ?俺はきんときの方が可愛いと思うけどなぁ...」
ふっ、と顔を上げたスマイルの表情は急に変わってて。
懐いてた犬が実は狼だった、みたいな。
眼鏡の奥から覗く紫紺に目を合わせられて、目が離せない。
近づく顔を拒むこともなく、唇に触れる感触を受け入れる。
触れる手が、唇が、まるで割れ物でも扱うように優しく触れてきて。
kin「ん...ふ...っ...」
眼鏡のフレームが多少痛い。
掛けてる本人の方が痛いだろ...取ってからキスしろよ...
と、言いたいが、それ以上に心臓が強く早く脈打つのがわかる。
少しズレた脈拍が触れた体越しに伝わってくるのがずるい。
sm「ふ...ぅ...やっぱ邪魔だわ...」
俺の頬に触れていた左手が離れて、眼鏡をするりと外した。
やっぱり邪魔なのかよ。
なんて言える脳のリソースはない。
繋がれた俺の左手から、触れていた唇から、じわじわと体全体に熱が広がっていく。
kin「スマイル...」
sm「なに?」
kin「好き...」
sm「うん。俺も好き」
人と電話してる時の真剣な横顔も、眼鏡掛けてないのに眼鏡直そうとする癖も、俺の事気遣ってくれるところも、優しく触れてくれるところも、目線だけで大好きだって伝わってくるところも、全部全部、君の好きなところ。
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