バレバレ* (smkin) ページ37
感情表現×の続きです。
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side kin
あれから1ヶ月経ったわけだけど、突然発現したこの能力は未だに消えずに残っている。
相談しようにもこんなこと言って信じてもらえるのだろうかと不安でまだ誰にも言えてない。
そして今1番の悩みは...
sm「ん？どうした？」
(きんとき今日も最高に可愛い。マジで好き。結婚してほしい本当に)
kin「いや、なんでもない...」
俺のことが好きなこの男の心の声がうるさすぎるということだ。
能力で見るまで俺に気があるなんて全く気付かなかった。
寧ろ関心のない方だとずっと思っていたから少し嬉しい...とは思ってない。
１ヶ月間何度か顔を合わせたが顔を合わせる度にこのマシンガン心の声を浴びせられる。
好意を持ってくれているからこそ、罪悪感でいっぱいになる。
sm「...あのさ、今日なんで呼んだの？」
(誘われるとか思ってなかったからめちゃくちゃ焦ったんだからな？)
kin「あ、急に呼んでごめん...」
sm「？あぁ、いいけど...」
kin「そのさ...単刀直入に聞くよ？スマイルって俺の事好き...？」
sm「へ...？」
頭が真っ白になるってこういうことか。
吹き出しになんにも映らない。
どんだけ焦ってるんだよ。
(バレてた。なんで？いつ？バレるようなことしてない。俺分かりにくい方だと思ってたのになんで。いつも見つめてたのバレてたのか？それともなんかほかに...？)
sm「...別に」
kin「あーそっか。スマイルいつも俺の事見てるから好きなのかと」
sm「っ？！いや、みてな...いけど...」
(バレてたのかよ...！最悪だまじでもう無理さよなら俺の初恋)
kin「初恋泥棒しちゃってごめん。いつも俺の事可愛いって思ってくれてたよね」
sm「な、んでそれ...！誰にも言ってない...！」
全部バレバレなんだよって言ったら、俺の事好きじゃなくなっちゃうかな。
でも言わないままなのはフェアじゃないと思うから、伝えるね。
kin「俺さ、１ヶ月前くらいから人の心の声が見えるようになってさ」
sm「え...？」
(きんとき好き。可愛い。今日の服めっちゃ好み)
kin「そう？俺今日気使ってきたから嬉しい」
sm「まじじゃん...」
kin「それでずっとスマイルの気持ち伝わってた...」
sm「...じゃあ、もうきんときには隠さなくてもいいってこと？」
どういうこと...？
sm「好き。世界で1番、俺がきんときのこと好きな自信ある」
とんでもないものを解き放ってしまったかもしれない...
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