続き* ページ33
side kir
kin「今なかむいるから行ってきなよ」
kir「休憩今ぐらいしかないしそうしようかな」
kin「スマイルはどうすんの?」
sm「俺は体育館行く」
kin「今劇してるもんね」
sm「うん」
kin「じゃあ、俺行くわ」
kir「んー。じゃあなー」
すれ違いざまに舐め回すように上から下まで見るの辞めた方がいいと思うよスマイル...
kir「いいの?」
sm「...いいの」
そのままスマイルは体育館へ向かって俺を置いていきやがりました。
てかもう目の前なんだよね実は。
女子生徒の列に並ぶ白衣の男目立ちすぎない?
どうするこれでなかむがめちゃくちゃ逆ナンされてたら。
俺発狂しちゃうかもしれない。
nkm「いらっしゃいませ、王子さ、ま...!」
kir「よ...来たよ...」
nkm「っ...お席へご案内致します」
やばい。
小柄ながらもスタイルの良さが際立ってるし普段の可愛い感じのイメージからかっこいいに振り切っててギャップがヤバすぎる...
nkm「ご注文お決まりになりましたら、私に、お声がけ下さい。白衣似合ってるね」
kir「っ!そっちこそ...似合ってると思うよ...」
はっきり言えよな...
なんて、素直に言えてたら苦労してない。
kir「なかむ」
nkm「はい。王子様、ご注文お決まりですか?」
kir「このワッフルとカルピスで」
nkm「かしこまりました。食べ終わったら抜けれる?」
kir「...抜けれるけど...」
なんのつもりだろう。
思ったよりずっと回転率がいいようで、注文品が来るのも早かった。
小さなワッフルを食べ終わってコップのカルピスを飲み終わって、簡単な会計を済ませるとすぐになかむが俺のところに来てくれた。
nkm「ごめん、あっち行こう」
返事するより先に手を引かれる。
階段の踊り場は静かで、俺たちだけが切り離されたみたいだ。
nkm「あのね、どうしても言いたいことがあって...」
kir「...なに?」
nkm「白衣、似合ってる。可愛いね。天使みたい。ずっと前から思ってた。諦めた方がいいかもって考えたりもしたけど、ごめん。やっぱり俺きりやんが好き」
kir「ぇ...あ...っ...えっと...」
なんて言ったら俺の気持ちが伝わるのか分からない。
頭が回らなくて、言葉が出てこない。
nkm「困るよね。大丈夫。忘れていいよ。それだけ」
kir「ま、って...!その、俺...も...好きだから...!なかむのこと、好き...!」
掴んだ手が、熱くなっていく。
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